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2009年 05月 18日

息子と将棋日記(3) 息子の大逆襲はじまる

というわけで、かなりのハンデを背負いつつも、息子(7歳)の挑戦を再三退けた。 
やられてばかりの息子は、二人の師匠のもと将棋の研鑽に余念のない日々を送った。 





b0061413_21522471.jpg その二人の師匠のうちの一人は羽生善治である。もちろん、奨励会に入って直接指導を仰ぐというものではなく、『羽生流で強くなる はじめての将棋』 (成美堂出版) を熟読しはじめたのである。 なぜ、成美堂出版のこの本を息子に買い与えたかというと、息子は「将棋をやろう」 ばかり言って少々うるさくて仕方なかったので、「そうそう毎日付き合っていられないから、これでも読んで将棋の勉強をしてから戦いを挑んでこい」 と買い与えたのだ。 なぜ、成美堂出版の羽生さんの入門書にしたかといえば、成美堂出版はダッチオーブンの料理本やキャンプ場ガイドなどオートキャンプ関連のアウトドア本をいっぱい出している親しみのある出版社であったというのが理由だ。 ところが、息子が小学校に行っている隙にその本を読んでみて、恐れおののいてしまった。

「こんなことなら、若い芽は早いうちに摘んでおくべきだった」 と思った。

まず、この入門書は 『少年ジャンプ』 と同じく、総ルビの本だった。
これなら小学校2年生の息子でも読める。 
そして、羽生さん自身が小学生の頃、
大山康晴先生の 『親と子の将棋教室』 という本で将棋を覚えた
経歴の持ち主であるために、総ルビだけでなく
全体的に懇切丁寧な監修と編集がほどこされていた。

しかも、どうせ駒の動かし方やルールなどしか書いていないだろうと思っていたが、
175ページあるこの本の後半では実戦での 
「読み」 「駒のつなぎ方」 「王の囲い方のバリエーション」
 などについて懇切丁寧に解説され、
さらに第6章は 「羽生流 勝つための戦法」 が記され、
最終章の第7章は 「すぐに使える!羽生流・必勝手筋」 
という高等戦術にまで言及されていた。 

幸い、息子の手あかが付いているのは本の中盤までであるが、
バイブルでいえばヨハネの黙示録にあたる第7章まで読みすすめられた時には、
マーヒーは平手(ハンデなし)でも息子に勝てる自信がなくなってきた。 

ついでに言えば合間に書いてある羽生さんのコラムも実におもしろく、
将棋のルーツはインドの 「チャンドランガ」 というゲームであり、
それがヨーロッパに伝わってチェスとなり、
日本に伝わったものが改良されて将棋となったと書いてあった。 
ふーん、なるほどなるほど。 

時節もちょうど名人戦のさなかであり、
息子は新聞(毎日新聞)のテレビ欄も見ずに毎朝掲載されている
羽生さんと郷田さん(郷田真隆九段)の激戦の図をじっくり見てから小学校に行く。
当然、羽生さんを応援しているようだ。
マーヒーが小学生の頃、まだ現役だった阪神タイガース(当時)の田淵くんが世に問うた
 『田淵幸一打撃教室』 を毎日熟読し、いつの間にか田淵くんを崇拝するようになったのと似ている。

もう一人、息子が門を叩いたのは、
我がファミリーの 「亀仙人」 である当人(息子)のおじいちゃんだった。
つまりはマーヒーの父である。
 孫が 「将棋を教えてよ」 とその門を叩くと、亀仙人は多忙な時でも嬉しさを隠せない。
よく、男の子の父親になると 「息子とキャッチボールがしたいなぁ」 という人が多いが、
おじいちゃん世代においての 「キャッチボール」 は どうも 「将棋」 のようだった。
バカみたいに喜んで教えている。 
どうも、亀仙人(おじいちゃん)は私の時の指導方針とはまったく違い、
「徹底的にほめて伸ばす」 路線で教えていた。 何だかなぁ。  
しかも、息子の将棋の宿敵である父・マーヒーのクセも、
思考の穴などの弱点などについても、もっとも知る人物を
師匠(実際は臨時コーチ的な扱いだった)として、
この亀仙人のもとでカメハメ波打法の習得をしていったのであった。

 ある日のこと、
 マーヒーは帰宅してみれば
 いつもの旅行用マグネット将棋の将棋盤ではなく、
 少年時代の私がさわっただけで怒られた立派な将棋盤に
 駒がきれいに並べられ、
 「パパ、飛車と角を抜いてボクにちょうだいね、
 それで勝負だよ」

と言われた。 
 「おい、この立派な将棋盤はどうしたの?」
と尋ねると、

「おじいちゃんにもらった」
(本当にもらっちゃったらしい)

と言った。

さてさて、その勝負、どうなりますやら。

(続く)

※ その結果は、しばらく他のブログ記事を何本か載せた後に
   ご披露したいと思います。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2009-05-18 22:52 | 雑草


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