2009年 05月 20日

コッヘル29番 ハンペンのチーズ焼き ジェノベーゼソース

b0061413_0572462.jpg ハンペンは素材としてはおでんの材料に使われるケースが多いと思う。実際に、スーパーの棚にハンペンが占めるスペースも、冬場に比べると5月以降はサイズといい、分量といい、ハンペンが半片になってしまう気がする。おでんのハンペンも大好物なのであるが、うちではBBQ(バーベキュー)の材料のひとつとして非常に重宝している。妻(おなじみ日本人のシャラポア)が子どものお弁当を作る時に、空いたスペースにちょうど良く切ったハンペンを焼き、まさに埋め合わせをしているところを見て閃いた。 今回はチーズをのせてさらにその上にバジル主体のジェノベーゼソースをかけた。 ムースでもなくテリーヌでもなく、フランス人に 「消す癖?」 (これは何?)と尋ねられたら、テリーヌだとかムースだとか言わず、元気よく 「はんぺーん」 と答えてこの食材のキャンペーンに努めたい。 これに合う飲み物はシャンペン。 




b0061413_0595735.jpg さて、今現在書店に置かれている 『BE-PAL』 の6月号のBBQ特集に、私の師匠のSTEVEN RAICHLEN(スティーヴン・ライクレン)師が、かなり久しぶりに日本のメディアに登場している。『BE-PAL』 はマスコミとは言えないが、広く読まれている小学館のアウトドア雑誌だ。直接の面識はないので、弟子を名のるのはおこがましいが、師の書いた本が、生まれて初めて最初から最後まで読み通すことができた英語の本だった。 この焚火台の上の焼き網の一部をアルミホイルで包む技は、師が7年ほど前に来日した際に道場六三郎とのBBQ対決を制した時にも使ったシビれるテクニックである。(番組は料理の鉄人ではなく、世界バリバリバリューだった) BBQは、ある意味コゲ味との戦いでもある。ハンペンのような素材を焼く時には欠かせないのはもちろん、肉料理などでも炭火の状態を見ながら、このアルミホイルの上に 「緊急避難」 させておくことができ、実に実践的であり有用である。また、焼鳥なども竹串が焼けてイライラすることもなくなる。おそらく、これをよくやるSTEVEN師が考える以上にメリットが多い技である。何でもないように見えるけれども。

b0061413_102875.jpg BBQの王様と呼ばれるSTEVEN RAICHLEN師も、ハンペンはBBQでお召し上がりになったことはないと思う。私も王様はともかくBBQ伯爵になりたいなぁ。サンドイッチ伯爵は賭け事に熱中し、悪政を行ない身上をつぶしたのであるが、賭け事をしながらでも食べられるサンドイッチを発案し、歴史に名を残した。ただ、BBQ伯爵というものになっても、BBQの焼け具合が気になって賭け事をしながら食べるのは無理だな。どちらかというとBBQ伯爵は鍋奉行に近いな。 さて、ハンペンの場合はほとんどアルミホイルの上で焼くのであるが、やっぱり上にチーズがのるといっても炭の直火での焼き目が付かないと風情としてもうひとつだ。ただし、アルミホイルの上でじっくりと火が通っているので、直火の方は軽くあぶる程度できれいな焼き目が簡単につく。身によくつく。

b0061413_115051.jpg さて、完成間近。 最近はチーズとか明太子ソースなどが内包された小型ハンペンも市販されており、内包された味と焼き目を楽しむのにはいい。しかしBBQには四角に切ったとろけるタイプのスライスチーズが便利だ。すぐにとろけてくるので、すかさずジェノベーゼソースをトッピングする。(今回のジェノベーゼは市販の瓶詰め) ハンペン、チーズ、ジェノベーゼと3者とも本体に薄塩味がついているので、味付けはこれでおしまい。ジェノベーゼの代わりに醤油を落とせばチーズがのっていても思いっきり和風に傾く。純白のハンペンは、「どんな色にでも染めてください」 と言っているようで、今回はイタリアのジェノバ寄りにずいぶんと傾いた。これを食べたのは山のなかだったのだが、港町のジェノバ色にそまったハンペンを見て 「そういえばお前はシーフードだよなぁ」 と感じた。「そういえば、あまり意識させないけど、 おでん ってヤツもずいぶんとシーフード寄りだよなぁ」 と、5月の新緑の山の中でおでんのことを考えたりもした。


マーヒー加藤

※ BBQについては BBQ伯爵と呼ばれるその日まで、修行中の身ですので、
  みなさんのところで 「お隣はこんなのは焼いていないなぁ」 というような素材が
  ありましたら、是非とも参考にさせていただきたいと思っておりますので、
  コメント欄などでご紹介いただけましたら幸いです。
 
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by kaneniwa | 2009-05-20 02:04 | 草外道


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