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2009年 05月 24日

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今日は午前中と午後に法事があり、
その午後の法事が終わった後の夕方の
早い時間に床屋さんに行った。

床屋さんのリクライニングシートで髭を剃ってもらっている時に、
床屋さんのテレビのスピーカーから
異様な歓声が聞こえてきた。
ものすごい歓声であり、そのなかに何か温かさが
含まれたライヴ感であった。

チャンネルはNHKで相撲中継である。

あれ?優勝は、最後の結びの横綱対決が
終わらないと決定しない展開になっていたはずなのに、
千秋楽とはいっても、まだ午後4時台だぞ?
横綱が出てくる時間帯じゃないぞ・・・

と、 「何が起こったんだ?」 と思った。
ふり返ってテレビ画面を確認してみたくなったが、
髭を剃ってもらっている最中なので危なくてふり向けない。

NHKのアナウンサーは、ラジオとは違ってテレビなので、
その一種異様な歓声を無言でしばらく聞かせているはからいを
している。

気になってしょうがなかったが、
しばらくしてその歓声の理由がわかった。

前頭筆頭の 豊真将 が、初日から14連敗を続け、星取表にすれば
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という、オセロゲームでいえば黒の圧勝状態の負け続けだったのだ。

しかし、千秋楽の取り組みで 嘉風 に勝って
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ということになったのだ。

その歓声は優勝決定シーンよりも大きなほどで、
その大きな歓声のなかにこもっている温かさのようなものの
正体を知ることができた。
そういえば、オグリキャップが有馬記念を勝った時の
歓声に似ているといえば似ていた。
私にとって安岡章太郎の 『サーカスの馬』 は
サーカスの白馬ではなくて芦毛のオグリキャップだ。

さすが国技館にかけつけるような相撲ファンは、
豊真将が初日から負け続けていることと、
この一勝の価値を充分に知っている人たちだったのだ。
その相撲ファンの歓声と拍手のシンフォニーに、
髭を剃ってもらいながら
しばらく酔った。

前頭筆頭の豊真将は、1勝14敗 でも 15戦全敗でも、
幕内最下位近くにまで番付を落とすことにはほとんど変わりはない。

しかし、この温かい歓声に鼓舞(こぶ)された 豊真将にとって、
この1勝の価値はとてつもなく大きい。
連敗を続けながら、決して気力が腐らなかったことの意味を
あの大歓声はほめたたえるという表現をとりながら教えてくれた。

私にも教えてくれた。

次の名古屋場所は、この 豊真将 という力士に注目してみたいと
思う。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2009-05-24 19:11 | 草評


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