2009年 08月 05日

草仏教経済学(12)  ATM と 郵政民営化

これは軽い話のようで、深刻な話題として受け止めた。

あるご年配の方から昨日、直接伺ったお話だ。

この方は ATM という機械が苦手だ。

ATM というオートのマシーンを見ただけで
ジンマシーンが体中から出てくるという。

決して笑ってはいけない。

子どもの頃から、とはいかないものの、
まずは学生時代からさまざまなパソコンやパソコン的なものの操作に
慣れ親しんでいて、それが当たり前だと思っている私たちの世代とは
違うのだ。

特にこの方にとっては、現金を引き落としする時に暗誦番号を3回間違い、
キャッシュカードの再発行に1500円かかって必要な現金が手元に得られなかった
ばかりか、そのことをご家族に叱責されてATM操作の苦手感がトラウマになっている。

こういう方は、決して少なくはないと、まずは思った。

必要あって、昨日、ある金融機関に振込みに行った。
このある金融機関とは、後で郵便局だと文章の構成上バレてしまうのだが、
ともかくある金融機関ということにしておこう。

この方は金額を振込み用紙に書き込み、窓口にもって行った。

すると窓口の担当者は 「ATMをご使用になりますと、手数料がお安くなります」
と2回言ったという。
3回目を言われる前に
「私はATMというものが怖くて仕方がないのです」
と、大変正直に申し出ると、
「では、担当の者を呼びますので操作をお教えいたします」
と言われたそうだ。
ご本人とすれば、少しぐらい手数料が高くても、穏便に昔ながらの
安心できる方法で振込みという作業を終えたかったのだが、
「では担当の者を」 と言われてしまうと
その勧めに反論する言葉が見あたらず、ATMの方に向かった。
その操作を手伝う人が着いたが、ご本人はなんせATMにトラウマがあるので、
その係員にすべて操作を任せっぱなしであった。

私が感じる問題点はその後で、その係員から
 「是非これをご利用ください」 と ゆうパックのお中元ギフトカタログを
その方は渡されたのだ。
(これでその金融機関というのが郵便局だとバレちゃった)

その方は、ご年配の方らしくたいへんに義理堅く、仁義に熱い方であったので、
「やっぱり、ATM操作にお世話になったから、これを利用しないといけませんね」
と、そのカタログを出したのだ。

「そんなもん、利用せんでもええ!」
と、発作的に私は言った。
元々ゆうパックのお中元ギフトを注文しようと思っておられたなら別だが、
そのことを義理に感じたために申し込むならおかしなことだと感じたのだ。
何だか、複合的なことに私は腹を立ててしまった。
国鉄がJRになった時には、かつての一部の車掌さんなどの横柄に見えた
接客が改められ、「まあ民営化もいいことあるなぁ」 と思ったものの、
郵便局の民営化は、こういうところに腹立つ要素が大きい。

そのお話をうかがった翌日、すなわち今日、私が金融機関(今度は銀行です)
に振込みの用事があった。
ちょうどATMが混んでいるということもあったので、窓口で振り込もうとした。
予想どおり、
「ATMをお使いになるとお安くなりますが・・・」
と言われたが
「わたくしは、これを振り込んでいただきたいと、お願いしているのですが・・・」
と言うと、
「ひぇえええ、たいへんに失礼いたしました」
とすぐに手続きをはじめた。
ヤクザの金と取り立てと同じく、
こういう場合の言葉遣いは丁寧な方が怖いみたいだ。
もっとも、私の場合は外見が怖いかな?

しかし、最後に素朴な疑問。
ATM は自分が手数をかけて全部操作をしていて、
窓口振込みとそんなに変わらない 手数料 というものを
取られるんだい?

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2009-08-05 23:22 | 草評


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