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2009年 08月 19日

まさにPV (パブリック・ヴューイング) 日本文理高校VS日本航空石川戦

b0061413_2023380.jpg PV(パブリック・ヴューイング) というものが大好きである。球場やコンサート会場、映画館などはそもそもPVであり、演者そのものを観にいくとともに、歓声を聞きにいく場所でもある。コメディは笑い声を聞きにいくという場でもある。 しかし、街角のテレビなど管理されない形の自然発生的なPVが大好きだ。どんな豪邸に住んでいて100インチのテレビを持っていたとしてもそこでの孤独は嫌だ。孤独なら四畳半の方が愛せる。1985年の関西は阪神タイガース大躍進があって、電気屋のテレビも居酒屋のテレビも力道山時代(リアルタイムでは知らないですが)を思わせるPVと化した。 3年前のWBCの日本優勝のシーンは、お彼岸中に給油に行った先のガソリンスタンドで観ていたら離れられなくなってスタンドの従業員と他のお客さんたちといっしょに観ていて印象に残っている。「昭和が帰ってきた」 と思った。 『釣りバカ日誌6』 は映画館ではなくて東京のサウナの休憩所でのテレビ放送をその場にいたおっさんたちといっしょにビールを飲みながらヤジを飛ばしたりツッコミを入れながら観ていたら大声を出して笑うほど痛快な映画鑑賞になった。 

b0061413_20233451.jpg 今日、8月19日はマーヒーの8月に入って初めての休みとなった。8月に入ってから予定の入らなかった日は今日が初めてだった。届いたばかりの朝刊を見ると、今日は新潟県代表の日本文理高校の甲子園でのベスト8をかけた試合がある。これをゆっくりと自宅観戦するのもいいが、これは7歳の野球を好きになりはじめた息子といっしょにPVがいいと思った。PVの最適な場所として、伊藤投手と若林捕手の出身地である関川村の日帰り温泉施設がいいと思った。決戦前に広い露天風呂もある温泉につかり、プレイボールの時間からその温泉施設の休憩所か食堂のテレビでPV。 そして試合後にまたゆっくりと息子と温泉に浸かって夕方までに帰る。PVを中心にした完璧な休日プランだと思って息子を車に乗せてワクワクとその自宅から15キロほど離れた温泉施設に向かうと・・・何と月に1回の休館日にぶち当たってしまった。

b0061413_202407.jpg 私という人間は、ついていない状態になるとどん欲になる。「前向き」であることに暗い情念さえ燃やす。「目的であったお楽しみがなくなってかえって良かった」 という状況をつくり出さないと納得しないタチなのだ。 午前中からやっている居酒屋というものはないだろうから、国道沿いでテレビをつけているドライブインのような場所をAMラジオで野球中継を聞きながら必死で探した。あきらめて、車載テレビで息子といっしょに観戦しようと思ったが、最後に関川村役場の門を叩いてみた。 「すみません、伊藤君と若林君のファンなのですが、待合室のようなところでテレビが観られませんか?」 と窓口で言うと、総合受付の女性は7歳の息子に目をやり、何と職員の控え室に案内してくれたのだ。 お役所なので職員の方々ともいっしょに観戦したのは12時~1時の昼休みだけであったが、その時間帯が試合もちょうど中盤から最後半となった。村役場という、まさにパブリックな場所でのPVであった。しかも12-5のスコアで、その関川村出身の伊藤君が好投し、自ら3ランホームランまでかっ飛ばして勝った。 「小学校5年生の途中まで、ピッチャーが若林君でキャッチャーが伊藤君だったんだよ。それがある試合でお互いをコンバートさせたら上手くいってさぁ、それからずっとこのコンビさ」 という、女性職員の方からスポーツ記者でもなかなか掴めないような情報までを頂戴することができた。 テレビを見終わって、私と息子はヤンキースの野球帽を胸にあて、高校野球の選手がグランドに一礼するように関川村役場におじきをして家に帰った。 


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2009-08-19 21:00 | 草野球


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