2009年 09月 03日

釣りバカ息子

b0061413_15958.jpg 夏休みに入った頃に、7歳の息子は今までお手伝いなどで貯めた6000円で、自分で釣り竿とリールを買ってきた。 「お父さんと釣りに行きたい」 と言うのだった。ちょっと健気(けなげ)だった。 2年以上前、私と娘と息子の三人で釣り堀に行ったことがあった。その時のことをブログ記事にしたなかの最後に載せた息子の嬉しそうな顔の写真は見返してもジーンとくるものがあった。その時の感動を息子はずっと忘れずにいてくれていたのだ。 ただ、息子と釣りに行く前に長女と末娘と妻ともいっしょの行楽を優先することになり、「いっしょに釣りに行く」 という約束は先送り状態になっていた。 そんな時、近所に住む28歳のお兄ちゃんが 「よかったら息子さんを朝の堤防での海釣りに連れていきますよ」 と声をかけてくれた。私が仕事で留守の時、一人で釣り竿をいじっている健気な息子の姿をよく知るシャラポア(妻・日本人)の方が 「お兄ちゃん、息子をよろしくお願いしますぅ!」 と言った。
  



b0061413_163637.jpg 朝4時に私とシャラポア(妻・日本人)は息子を起こした。日頃は息子がなかなか起きない時に シャラポアは 「起きないとママが目覚めのチューをしちゃうよ!」 と言うと飛び起きてくる。 私が起こす時は 「ほら、いっしょにレディオ体操をしようぜ!」 と声をかけると 「ラジオ体操だってばぁ!」 と言いながら起きてくる。 娘には 「起きないとパパがチューをしちゃうぞ!」 と言うと 「エロオヤジ!」 と言いながら飛び起きてくる。 しかし、朝の4時だというのに 「今日は釣りに連れていってもらえる日だよ!」 と声をかけると、いつもの脅しではなくて目をこすりながらではあるがちゃんと起きてきた。子どもも大人も、そういうもんだよなぁ。

b0061413_171390.jpg 掲載した写真は真っ暗で、何も写っていないように見えるかもしれないが出発していった風景だ。「いっぱい釣ってくるからね!」 と母のシャラポアに宣言している。「どんな魚を釣ってくるの?」 「うーんとわかんない」 という会話をかわしていた。まだ朝の4時30分。シャラポアが作ったおにぎりとお茶を持ち、釣り竿を点検し、車の窓から 「行ってきま~す!」 と大きく明朗な声を出した。小学校に行く時には出ない声だった。息子は数日前から、とても楽しみにしているようだった。初めての海釣りデビューである。連れていってくれるお兄ちゃんは、1週間前には立派なスズキを釣果としてもって帰ってきていた。

b0061413_182373.jpg 二人でアジを300匹ほど釣って帰ってきた。釣果を拝見させてもらいながら、とても近所のお兄ちゃんに感謝した。安全で初心者にもよく釣れるポイントを選び、まずはこの小アジからうちの子どもに釣りの楽しさを教えながら付き合ってくれたのだろう。 「半分は僕が釣ったんだよ!」 と息子は得意気に言った。たぶん、最初は自分で釣ったように仕向けてくれたのだろう。 この話には、とびきりのハッピーエンドがある。すでに息子が 「釣りの師匠」 として尊敬するそのお兄ちゃんは、数日後 「実は婚約することになりまして・・・」 と、ものすごく可愛いガールフレンドを私に紹介してくれたのだ。 「最高に素晴らしい人を釣り上げたねぇ」 と私は思わず口にしてしまった。そのガールフレンドもまた 「とても子ども好き」 という彼の新しい魅力を発見し、とても幸せそうに笑ってくれたのだった。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2009-09-03 00:03 | 草外道


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