2009年 09月 05日

コッヘル72番 枝豆 

b0061413_1314244.jpg たとえば香川県の中讃岐地方に住んでいる人で、香川県以外で生活したことがない人がいたとする。普段、どれだけ量といい質といいバリエーションといい個性といい豊かなうどん文化に接しているかというその幸せについて、他の都道府県で暮らした経験がある人よりも敏感ではないと思う。 讃岐うどんブームのように、新潟や山形を聖地とする枝豆ブームのようなものが来る日があるのかないのかは未来の話なのでわからないが、それだけこの両県の枝豆レベルは非常に高いと感じる。 そして、外国という話になるとこれまた日本ほど大豆をだいず(山形弁で大事という意味)にはしていないので難しいが、日本の他の都道府県で暮らした経験がない人は、いかに良質な枝豆をビールのおつまみにしているかということにあんまり気がついていないようで歯がゆい。 確かに 黒崎茶豆(新潟県)や だだちゃ豆(山形県) というブランド枝豆の美味しさも特質すべきであり、その両者の存在が平均レベルを大きく引上げているということもあるだろうが、ブランドでなくても新潟や山形の枝豆のレベルは非常に高いと感じる。 たとえば、全国でチェーン展開している 「つぼ八」 のような居酒屋で出てくる枝豆も新潟県内では 「かなりいい」 というものを出しているような気がする。 それは全国チェーンであっても枝豆のように鮮度がだいず(大事)なものは地産地消をコスト的にも心がけるということも確かにあろうが、全国平均レベル以下のものを出すと 「何だこれは!」 と文句が出るほど、枝豆に関して厳しい批評眼を客が本人も知らないうちに身につけているせいもあると思う。 写真の枝豆は、枝豆を作っている農家の方が自分の家で食べるために畑のあぜ道に植えていた枝豆を農作業の帰り道にとってきて、それをそのまま頂いたものである。 アルデンテ・コンシャスでそれを茹で、ビールのおつまみにしていると唸ってしまう。特にブランド枝豆というわけでないのに、収穫したての枝豆というのはこんなに美味しいものなのか? しいて他の食物で風味と歯ごたえと香りが似ているものをさがせば 「栗」 である。強めの塩との対比もあって、かえって枝豆がもっている甘さに敏感になってくる。なんだか、それほどの糖度まで感じてしまうのだ。 

さて、枝豆の話だっただけに、最後は 豆知識で終わりたい。
いくつ知っていましたか?

(1) 枝豆はたぶん英語で SOY です。 だって大豆なんだもん。

(2) だだちゃ豆の だだちゃ は山形弁で 「おっさん」 「オヤジ」 の意味。

(3) その だだちゃ豆 というのは 登録商標です。 

(4) 居酒屋チェーンの つぼ八 は、八坪の店でスタートしたから つぼ八。
   札幌市のその八坪の つぼ八 は現存しない。

(5) 西口プロレスの長州小力のコスチュームには つぼ八 の広告が入っている。 


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2009-09-05 02:08 | 草外道


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