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2009年 09月 21日

コッヘル81番 鰺(アジ)の なめろう  

b0061413_23495744.jpg なめろう というものに初めて出会ったのは東京・上野の居酒屋だった。一目惚れのように 「いきなり」 好きになった。 その後、なめろうの生誕の地にして聖地というべき千葉県(ただし房総半島ではなく松戸や市川の居酒屋です) で何度もなめろうを味わうことができ、なめろう歴15年にして筋金入りのなめろうファンとなっている。そろそろ、なめろうについて語っても恥ずかしくない年頃になり (今まで誰に遠慮していたんだか?)、なめろうについて熱く語ろうという決心をしたので候。 漁師が船上で作ったルーツをもった料理ということもあり、コッヘルに似合うという雰囲気をもっているのがなめろうだ。 なめろうは皿までなめよう! 




b0061413_23503331.jpg 歩いてすぐのところに八百屋さんと魚屋さんがあるというのは幸せなことだ。スーパーよりも安くて新鮮な掘り出し物に出会えることもある喜びと、売っているものについてよく知っている人から買うという充実感がある。しかも近くに魚屋さんは二店あり、ひとつは草野球のライバルチームの監督さんのお店であり、もう一軒は草野球仲間のCOCO壱番選手のお店である。本日の材料の鰺(アジ)の仕入れ先は、COCO壱番選手のお店である。 なめろうに最適な地物のいい鰺があった。COCO壱番選手は、アマチュア野球選手としてゴロをさばくのも上手いが、魚をさばくのはプロ中のプロである。 「このアジはどう調理しますか?」 と聞かれ 「なめろうにします」 と言うと、私の口から 「なめろう」 という言葉が出た意外性に少しだけ驚きつつも魚屋さんらしい威勢のよさで 「そいつはいい!」 と言うと手早く三枚におろしてくれた。

b0061413_2351593.jpg しその葉なんかもあればよかったかなぁと思いつつ、この日はショウガ、ネギ、味噌というなめろうのスタンダード素材だけで行なう。この味噌の上に少量の日本酒とみりんをふりかけて、あとは混ぜるだけである。 なめろう という名前を聞いたことがない方に説明するなら 「生の青魚を細かく切って薬味と合わせて作る味噌味のユッケである」 という定義で大きくは間違っていないだろうと思う。 これはあくまで個人的な感想だが、なめろうには日本酒の冷酒が合う。常温やぬる燗の日本酒に比べたらあえて冷酒というものに合う料理は案外と少ないような気がしている。しかし、このなめろうには冷えた日本酒というものがバッチリと合う感触があった。これは鰺の美味しい季節が冬よりは夏であることにも関係しているのかもしれない。

b0061413_23535344.jpg この状態の なめろうを焼いたものを誰が名づけたか サンガ という。 友とか仲間とか僧(伽)とか、そういう意味をもつサンスクリット語のサンガは関係なさそうだが気になるネーミングだ。要するにユッケを焼けばハンバーグ状態になるように、そのサンガというものが 「元祖・魚のハンバーグ」 といえるようなものになることは想像ができる。ショウガのパンチも効いているから美味しそうだ。しかし、この なめろう の存在が私にとっては素晴らし過ぎるものなので、いつもなめろうを作る機会にサンガも作ろうとは考えてはみるものの、サンガを作ることができないでもう15年。 一方、なめろうをご飯の上にのせ、その上から熱いお茶をかけてお茶漬けにしたものを、これもおもしろいネーミングであるが千葉県では 孫茶(まごちゃ) という。 こっちの方はこの後コッヘルでやってみた。素晴らしかった。近日登場予定。


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2009-09-21 00:01 | 草外道


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