2010年 01月 03日

草仏教経済学 (11) デフレは怨念と呪いの結果と推論する

草仏教経済学は昨年の9月以来のエントリーとなった。
自分でも忘れていたが、思い出したように記事を投稿したい。

デフレ・スパイラルにまで突入したかどうかはともかく、
「デフレ宣言」 というものが出ているので
今の日本はデフレーションの状態にあることに間違いはない。

経済学と心理学とのクロスオーバーはかなり以前からある。
たとえば 「会計心理学」 である。

車のローンを抱えながら学資保険をかけている人は、
学資保険を解約して車の支払をしてしまった方が
数字上は 「お得」 というものなのだが、
やはり 「子どものために」 という心理は深くはたらき、
それはなかなかできないものだ。




くしくも 「景気」 という二文字があらわしているように
経済という数字が中心に思える世界にも景色があり、
根底をつくっているものに 「気」 がある。

「気」 といっても 勇気や元気、精気や根気など
いろいろな 気 がある。
すべて 「自分ひとりの力では起こせないのに
ふとした拍子で起る」 というやっかいなものだ。

そのわかりにくい 「気」 の正体を
特に今の 「不景気」 の 「気」 の内実を見極めると、
どうもそこには 「怨念」 もしくは 「呪い」 
というものがある。

もちろん、「消費生活にはもう飽きた」 と達観するような人の
「気」 もまじってはいるものの、
その中心は 老人と若者の怨念と呪いである。

つまり、お金を稼ぐ生活から引退された方々と、
頑張っているのになかなか稼ぐことができなかったり、
そもそも職が見つからない者の怨念である。
怨念という言葉は悪いのかもしれない。

さまざまなものについて
「値上げはするな」
「生活費はとことん安くなれ」
「ジーンズよ、もっと安くなれ」
という願いと祈りに満ちているのである。

世界全体が、仮に2%前後のインフレを前提にした 「気」 で動いて
いるとすると、この怨念とも呪いとも願いといもいえる気のマグマは
溜まっていき、たとえば 「円高」 という形で噴出したりする。
「円高」 は悪いことばかりではないといっても
円の価値が上がったので外国で何かしようとか、
安い原料を買って何かを創造しようという方面の
「気」 はなかなか沸き起こってこない。

たとえば少子化に歯止めをかけると同時に
景気対策としての意味もある
「子ども手当」 というものは、その心理からの
経済的効用がある程度はあると思っている。

冒頭に述べた 「会計心理学」 などの効果により、
「子ども手当」 としていただくお金は、
「子どもを育てる立場にある父親である私が
鋭気を養うためにキャバクラに行こう」
という考えがまったくないわけではないものの、
「子ども手当」 として入ったお金は、
やはり子どものために使おうとする心理が生まれるからだ。
(ただし、キャバクラ業界には貢献できない)

ただ、それで少子化に歯止めがかかるかどうかはわからない。
「子どもを社会で育てる」 という言葉は美しいが、
「子ども手当」 を捻出するための負担に関する社会の怨念の
マグマが、どのような形で溜まっていくかわからない。

少子化の問題点は、人口統計学やら経済学やら教育学やら、
いろんな分野で論じられすぎているので
私からは 草仏教経済学 の論点から、一点だけ、
あまり意識されていない大きな問題点を指摘しておきたい。

輪廻転生を信じるも霊魂不滅を信じるのも自由であるが、
漠然とでも 「生まれ変わり」 の思想を信じている人は
少子化になると日本人に生まれ変われる率がかなり減る。


という問題である。

これはけっこう問題だと思うので、
まずは身近なところから老人と若者の呪いを地道に解いていく
という実践を今年はしてみたいと思っている。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2010-01-03 05:15 | 草評


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