2010年 02月 26日

選曲も注目の対決 浅田真央とキムヨナ そしてヨナ抜き音階

というわけで
サルコウ、ルッツ、アクセル、ループのジャンプの違いのわからないままではあるものの、
解説とアナウンサーの声抜きバージョンでのショートプログラムを見た後、
感じたことは
「選曲で冒険をしたのはキムヨナだなぁ」 ということだった。
昨年から実際の世界大会でも使用し、練りに練ってきたとはいえ、
そして詳しいことはわからないが芸術点のジャッジに
「音楽の解釈」 みたいなことも採点されるのである。
各国の審査員の誰もが知っている曲とはいえ
007のジェームス・ボンドのテーマである。
これほど
 滑りにくくてスベりやすい曲
というのもないのではないかと思う。
ジャンプなどで失敗したら体も演技構成もベタベタのベタになっちゃう曲だ。

そのキムヨナがフリーの演技で使用するのが
ガーシュインの 「へ調の協奏曲」 というものらしい。
わっははははは、知らんぞ。
ガーシュインは好きだ。
「サマータイム」 をはじめとするJAZZのスタンダードのなかのスタンダード曲や
「ラプソディ・イン・ブルー」 は大好きだ。
好きだが 「ヘ調の協奏曲」 は・・・知らん。
よくわからんが、へ調ということはキーはFだということはわかるが、
普通は 「ヘ長調」 とか 「ヘ短調」 とメジャーなのかマイナーなのかを
示すのではないのか?
長調なのに短調のように感じさせるガーシュインマジックなのか?
(26日毎日新聞朝刊では ヘ長調の協奏曲 と表記してあった)


とにかく、音楽の方もSP(ショートプラグロム)以上に関心大だ。

浅田真央ちゃんの方は ラフマニノフの前奏曲 「鐘」 だ。
これは4ヶ月ぐらい前の真央ちゃんのスランプ中といわれたなかの演技を
テレビで見ていた時に聞いた。
ラフマニノフに 「鐘」 という作品が二つあるのでまぎらわしいが、
(前奏曲の他に合唱交響曲がある さっき検索しておいてよかった)
真央ちゃんが使用するのは 嬰ハ短調 のやつ。
嬰ハ短調というのはポップス的コードネームでいえば
C♯m(シーシャープマイナー)か。
暗い感じの曲だ。
もう暗いというより 「どす黒い」 という印象すらある。

選曲失敗か?

いや、そうではないと思う。
男子やペアのフィギアスケートを見ていて
「暗いバロック音楽の代表」 である
「アルビノーニのアダージョ」 を選曲して滑る人やペアが
かなり多い印象をもった。
バロック音楽愛好家以外にこの曲は
フィギアの選手のスタンダードだという気がした。
暗い曲だからダメというのではない。

真央ちゃんの、ラフマニノフの曲に合わせて練習する表情が
昨年とは違ってきている印象をうけた。
「演技として暗い表情をつくる」
ということを超えて
「鬼気迫る」
という印象すらもつ凄味があった。

演技の順番も真央ちゃんがキムヨナ選手のすぐ後ということもあり、
キムヨナ選手が失敗するでもなくてむしろ大歓声で終える演技をした後、
その大歓声の余韻を消し去り、その鬼気迫る芸術性を表現しぬいて
総立ちのスタンディング・オベイションが止らないような光景が見たいなぁ。

安藤美姫、ロシェット、長洲未来ちゃんの演技と選曲
(安藤選手は 「クレオパトラ」 か) も楽しみにしている。

「選曲」 という視点でハイレベルな戦いを見るのは楽しい。

もしも表彰式で 「君が代」 が流れると、
これが
ヨナ抜き音階
(ファとシの音がない音階)
の曲ということになるのだが。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2010-02-26 00:34 | 草評


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