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2010年 06月 20日

コッヘル124番 ジャガイモ入りのお好み焼き

b0061413_074345.jpg お好み焼きにイモを入れるというと、長芋などをすり下ろしたものを思い浮かべることが多い。お好み焼き店でいうと、ちょっと小洒落た路線や高級店っぽいところがよく長芋をおろしたものを入れる。蒸すように焼かれたお好み焼きがしっとりとしながらもふんわりと焼き上がり、そして長芋の効果なのか消化がとってもいい。 その効用は充分に理解しつつも、「お好み焼きにイモを入れるならジャガイモ」 という方針をとことん貫いている。茹でたジャガイモを冷ましてから大根おろしをする時と同じプラスチックの器具ですりおろしてお好み焼きの生地に混ぜる。すりおろすといってもそんなに細かくおろすわけではなく、ちょっとゴロゴロした固形部分が残っても、それはそれでオツなものである。ジャガイモをすりおろすのは自己流なのであるが、これが家庭で作るにはいちばんだ。

b0061413_08171.jpg ジャガイモ入りのお好み焼きを初めて食べたのは大阪生野区の桃太郎というお好み焼き屋さんだった。大阪の千日前駅のすぐ前にあるお寺の住職さんが 「桃太郎のいもねぎすじ玉はウマイで」 と言っていた。そうだ、思い出した。桃太郎に行ったのは東京に住んでいた時代にシャラポア(妻・日本人)といっしょに大阪の天王寺までフェルメール展を観に行った時のことだ。フェルメールの後にお好み焼きか?と言われそうだが、その美術館のある公園はハッテン場か何かになっているのかシャラポアと数分間離れた時 「ミニスカポリスのコスプレをした美しいお兄さん」 にナンパされた。近くにある通天閣の根もとに将棋道場があり(これはけっこう有名か)、通天閣の中が卓球クラブと古本屋になっていて、展望台に鎮座する謎の信仰の対象であるビリケンさんと対面するに至って、フェルメールを鑑賞した後にはワイングラスでも傾ける食事をすれば良さそうなものの 「お好み焼き行こか?」 という流れになったのである。

b0061413_084168.jpg 桃太郎のおもねぎすじ玉は、小麦粉・玉子・キャベツ・ネギ・スジ(牛スジ肉)・ジャガイモと、材料にスーパースターはいない。しかし、このスター不在のものたちが一丸となって円陣を組み、円形の食べ物となった時には圧倒的な迫力があった。なので食べた時の感想の方もスジが美味しい!とかジャガイモが美味しい!などというほめ方ではなく 「実にいいチームだ!」 という言葉がふさわしい。ジャガイモは他のジャガイモ料理のチームにいた時とはまるで違う起用のされ方をしているのだが、お好み焼きの生地をモチモチにするという役割を献身的にこなしつつ欠かせない存在として活かされている。 ひとつ特記しておくと、「お好み焼きにマヨネーズ」 というものは今では当然のような組み合わせであるが、このお好み焼きではその当然に必然が加わる。 さらにもう一つ特記する。 「お好み焼きにビール」 というのは昔から当然のような組み合わせであるが、この当然にも必然が加わってくるのが、このジャガイモ入りのお好み焼きなのだ。


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2010-06-20 01:02 | 草外道


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