2011年 01月 15日

タイガーマスクは昔からいる

b0061413_20217.jpg クリスマスツリーを見上げる子どもにとって、サンタクロースは実在する。昨秋から薪ストーブも入れたこともあって、サンタクロースが煙突から入って来ると信じていた4才の末娘にはやはり私も弱かった。 今、タイガーマスクが日本の各地で活動している。また、タイガーマスクの伊達直人名義の他、矢吹丈や京塚昌子や筋肉マンや仮面ライダーなどが次々に現れている。 日本のシェークスピア、梶原一騎は今の現象を予想できたかどうかわからないが、やはりその影響力は大きい。 アニメではなくて漫画の原作の方では、タイガーマスク(伊達直人)はドリー・ファンク・ジュニア(実在のプロレスラー)との試合の後、車にひかれそうになった子どもを助けるために事故に遭い亡くなってしまう。その死の寸前に最後の力をふりしぼって川にタイガーのマスクを流す。伊達直人の匿名性は、これで保持された。 どちらにしろ次々と現れるタイガーマスクに「匿名は悪いことばかりじゃない」ということを示唆された人も多いと思う。それは嬉しいことであるが、マスコミのコメンテイターなどが
「寄付文化を定着させよう」
とか、
「今の寺には寄付する価値がない」
とかいうことを軽々しく言われるとおもしろくないこともある。
別に寺にでなくていいから、匿名でなくてもいいから、
まずは何かの寄付行為というものを自分でしてから言って欲しい。

昔からタイガーマスク的な人々はたくさんいるのだ。
悲田院というものをつくってきた仏教の伝統もあるのだ。

タイガーマスクのような人、タイガーマスク的な人とは
マスコミの人にとってよりは私にとっては身近だ。
マスコミに言っちゃったら価値がなくなっちゃうだけなのだ。

たとえばの話、15年ほど前に寺院の畳の上に置ける椅子を70脚も寄付して
くださった方は 
「こういうものを寄付させていただきたいが迷惑ではないか?」
ということを確認してくださった上で、名前は出さないで欲しいという
ことを願い出た。
たいへん失礼な話、経済生活に余裕があるという方ではない。
ま、これ以上は言わない。

論旨がややズレてしまうが、
「赤ちゃんポストなんてものがあるから子どもを捨てる親がいるのだ」
と言う人がいる。
私のお付き合いしている人のなかにもそう言う人がたくさんいるし、
このブログを読んでくれている方々のなかにもそういう意見を
ブログなどに書いた人もいる。
「タイガーマスクなんて存在があるから・・・」
などという意地悪な問題提起はしない。

言論は自由だし、いろんな見解であっていい。
ただ、その否定の意見を確定する前に、
ひとつの事実をもとに、少しだけ想像力を働かせて欲しい。

今の時期(真冬)に、子どもを捨てる親は、まずほとんどいない。
4月や5月になってからなのだ。

そんなこと最低限のことじゃないか、と言うのも言論の自由だが、
最低限であろうとも慈悲は慈悲、愛は愛だ。

100%の善人も
100%の悪人もいないさ。

どちらにしろ、マスクをして強盗をやるよりは、
マスクをしてプロレスをやったり、
サンタクロースをやったりなまはげをやったり、
色々やった方がいいさ。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-01-15 04:30 | 草評


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