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2011年 02月 13日

コッヘル133番 嬉野温泉風湯豆腐

b0061413_22235435.jpg 知り合いからお歳暮に佐賀県嬉野温泉の大正屋さんの「嬉野温泉湯豆腐」というものをいただいたことがある。豆腐とともにペットボトルが入っていて、そのなかの水(嬉野温泉の源泉)で豆腐を煮ると「豆腐がトロトロになりますよ」という説明書が入っていた。そうだ、トロトロしてくる。豆腐の原型に戻ってくる感じがしたが豆乳までには戻らない。「豆腐が白子化してくる」という表現が私にはピッタリとくる。豆腐の化学反応のことを上手くは説明できないが、嬉野温泉の泉質のなかの成分とpH値がかなりアルカリ寄りであることとが豆腐のなかの何かを刺激して植物性タンパク質を白子化させるのだ。これにはけっこう感動した。滅多にしない「お取り寄せ」というものも何回かした。しかし嬉野温泉のお湯が自動販売機などで手に入らないものだろうか?「今夜は嬉野温泉湯豆腐にしたい」と思った日に、地元の豆腐でさっと作れないものだろうか?と、幾度も思ったものだ。

b0061413_22242568.jpg すると、調味料メーカーの大手、ダイショーがやってくれた。製品のパッケージには「嬉野温泉」の文字はひとつも入ってはいない。でも、豆腐を白子化、嬉野化する「魔法の粉」が、ここに入っていた。私には見える。豆腐を手にとるように見える。あるいは、白子化した豆腐の水晶玉のような輝きのなかにハッキリと見える。城のような本社のなかの理系の大学よりも大がかりな「研究室」や「実験室」でビーカーのなかに入った嬉野温泉の源泉を試験管に取り遠心分離器にかけ、ダイショーの研究員がどのような成分とpH値のバランスで豆腐が白子化するのかを分析し、魔法の粉の製造に心血を注いでいる様子が、私には見える。シャレーのなかの豆腐にスポイトでいろんなものをかけている光景が、私には見える。この「作品」は私にはありがたい。夕方になってから夕食に嬉野温泉湯豆腐を食べたくなった時の即戦力だ。ただ、嬉野温泉湯豆腐は、まずはそのまま食べて、後半からポン酢で食べて、最終盤にゴマだれで食べるのがベストだと私は思っているのだが、最初の「そのまま」の状態の時に、すでに下味がついている。これが、大なり小なり、良くも悪くも、ダイショーらしいダイショー風味である。


マーヒー加藤 

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by kaneniwa | 2011-02-13 23:05 | 草外道


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