草仏教ブログ

kaneniwa.exblog.jp
ブログトップ
2011年 02月 17日

9歳の息子の将棋が強くなった理由の分析

昨日は、うちの息子の誕生日で9歳になった。
2月16日を誕生日とする有名人は、
高倉健さん(け、健さん80歳かよ!)、オダギリジョー、
ジョン・マッケンロー、北朝鮮のあの人。

実は彼とはこの1年、ずっと将棋を三日に一局ほどのペースで
打ってきている。
1年前はかなりのハンディを与えていたのだが、
半年前にはハンディなし、つまり平手で勝負するようになった。

ハンディなしだと、父である私は圧勝を続けていた。
ところが、八百長というのか(語源は八百屋さんの意図的負け将棋だ)
私も将棋の勝負を早く終えて自分の好きなことをしたいので
わざと負けてやったということがあった。

それを契機にメキメキ強くなり、息子の勝率は1割から2割3割と
グングン上がり、今はガチンコ勝負で勝率5割だ。
つまり、真剣にやって勝ったり負けたりなのだ。
ただし、こっちののびしろはあんまりない。
向こう(息子)ののびしろはまだものすごくあり、
しかも最近の伸びが顕著だ。
この分なら、近いうちに私がハンディをもらって打っている。

しまった、若い芽は早めに摘んでおけばよかった・・・

とにかく、最近になって急に強くなったので、その秘密を
知りたくなった。

息子の本棚はシンプルだ。羽生善治の将棋の本が2冊と、
『ワンピース』のコミックスを少しづつそろえて35巻ぐらい。
(最近、61巻というものが出たらしい)
羽生善治の将棋の本のうち一冊は私が買ってやったものだが、
もう一冊、自分で買ったらしい
『羽生善治のみるみる強くなる将棋入門』
という本を読んでみて、これはよく出来ている!
と思った。
駒のひとつひとつを「守備力」「攻撃力」などでキャラクター化して
あり、これは子どもの頭のなかにイメージしやすくなっている。
さすが大山名人の将棋本で将棋を覚えた羽生善治名人らしい配慮が
行き届いている。

「四間飛車だぁ!」
「三間飛車!」
「カニカニ銀!」
「棒銀だ!」
「スズメ蜂!」
「田楽刺し!」
「穴熊!」

などと、わざわざ技や戦術の名を宣言しながら打つ息子の漫画チックな
顔を思い浮かべた。

まてよ・・・漫画チック・・・と思って、息子から借りて
『ワンピース』のある分(35巻)を何度か読んでみた。

うん、息子が急激に将棋が強くなった理由は、この『ワンピース』の方に
あるのかも知れないと思った。

9巻ぐらいまでは、私は非常にクールに読んでいた。
子ども番組をディレクターの立場で観るような感じで。
集英社の『少年ジャンプ』の編集ポリシーは
「努力・友情・勝利」
である。これは同時にフジ・サンケイグループの方針なのかもしれない。
少なくともテイストかな。
『北斗の拳』しかり『ドラゴンボール』しかり。

しかし、コミックスの10巻のラストと24巻のラストは、泣けた。
24巻のラストは、なかなか文章表現が難しいし、したらネタバレになる。
10巻のラストは、「ワンピース名言集」などにはなかなか載っていないが、
敵に向かって、主人公のルフィが自分の仲間にはできて自分には
できないことを述べる。
自分にできること、自分がもっているものを言って相手を威嚇したり
脅すのではなく、自分ができないこと、自分がもっていないものを宣言する。
「でもお前に勝てる」
とルフィは言う。
まどろこっしくなったので、もうちょっと具体的にセリフを引用させてもらおう

ルフィ「おれは剣術を使えねェんだコノヤロー!! 航海術も持ってねェし!!
    料理も作れねェし!!ウソもつけねェ!!
    おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!! 」

アーロン「てめェに一体何ができる!!! 」

ルフィ「お前に勝てる!!! 」


これにはまいった。しびれた。
これ以降の『ワンピース』の物語の読み方は、この荒唐無稽な海賊物語に
バンド仲間をかき集めていた学生時代の自分や、草野球チームのメンバーを集める
のに奔走していた頃の自分を投影してしまって、あっという間に読みすすんだ。
現実世界のなかでは草野球の親分というのは、ちょっと海賊っぽいかもしれない。
キャプテン(船長)だし。メジャーにもパイレーツ(海賊)が居るし。
映画で連想するのは『ブルースブラザース』と、『ポリスアカデミー』(1作目)か。

息子が将棋で王将(キャプテン)を詰まれてジ・エンドになる瞬間まで決して
あきらめないようになり、奪われた駒は奪還を狙い、それぞれの駒にできることと
できないことを把握した上で連携を保ちながら守り、攻める。
しかも羽生善治の本のおかげで息子の頭のなかは駒がキャラクター化されている。

将棋が強くなるわけだなぁと思う。
現実生活のなかで、どんな仲間を彼は見いだしていくだろうか。


マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2011-02-17 00:25 | 雑草


<< この人を見よ (2) 蒲田 健...      草仏教経済学(17) 花粉症撲... >>