2011年 03月 27日

草仏教経済学(18) こんな時に?か、こんな時だからか?

ブログ仲間から、間接的にこういう言葉を教わった。

「自分はただの歯車でしかない」なんて言う奴は
その歯車にさえなれない奴だ


東北と関東地方を襲った地震と津波で、
世界を動かすことに関わっていた幾万の歯車を
突然失った。
大きな喪失感のなかで、
危険な液漏れまで起こしているなかで、
歯車を動かすために必要なバッテリーも弱っているなかで、
残った無数の歯車は務めて冷静に自分の歯車としての役割を
果たしているのだと思う。

今日もまた寺を必要だと思っておられる方々がいて、
今日も何とか、その歯車としての一日を終えた。



多くの企業が3月31日を迎える。
多くの企業にとってこの日は決算期だ。
経理業務に携わる方々を中心に、
会社の歯車としての重要性を感じながら
務めて冷静にこの日を迎える。

地震、津波、原発事故のニュースを知りつつ、
国際通貨の円が価値を下げて暴落するのではなく、
むしろ価値を上げて円高になっていることが
とても不思議だった。

知ったかぶりで言うと、
多額の現金が必要になった日本の保険会社、投資家などが
海外通貨を円に換えたことがいちばんの理由だろう。

しかし、それだけが円高の理由だろうか?

リビアが地中海でタンカーにテロを仕掛けたら、
イランがホルムズ海峡を封鎖したら、
これほど燃料が必要な時期の日本に
原油が入ってこなくなってしまう。
実際に中東で何かが勃発した時の例のとおりに
今回も原油価格は高騰している。
もしも為替が急激な円安に動いていれば、
ガソリン1リットルは300円か?

こんなことを書いては本物の経済学者や評論家に笑われるかも
しれないが、
「日本がダメになったら世界がダメになる」
と考えている超がつく大金持ちの投資家
(今のところ私の頭のなかだけの虚構の人物です)
が支援してくれているのではないだろうか。

東京電力の株価の推移というものを見てみた。
ベクレルやシーベルトという放射能の単位よりも、
少なくとも通貨の円の数字の方が私にはわかりやすい。

今年の1月、東京電力は一株2504円だった。
取引は100株単位で、実際に証券会社かなどで「買い!」
とか言う時には千株単位だと聞いたことがあるので
千株で250万円もの価値があった。
3月11日の午前中に2121円。
千株もっていた人はすでにこの時点で40万円の損を
していることになるが、これは今から考えれば
まだまだ通常の変動の範囲内である。
3月14日に1621円。
3月17日に 741円。
そして今年最安値の715円となった。
1月に250万で千株買ってここで売った人は
180万円近い損をしたことになる。

ところが、ここから東京電力の株が上がる。
昨日だったか一昨日だったか、
846円になった。

もちろん大手の三銀行が合計で1兆数千億円の緊急融資を
したということが大きい。

一般投資家のなかでも「今が底値」「腐っても鯛」「大勝負」
と、いろんな評価や予測や思惑がはたらいたことだろう。

そういういろいろな考え方のなかに、
こういう考え方の人が、ちょっとでもいたであろうことを
想像してみたい。

「東電には怒りを覚えるし、事態が収拾したら反省して欲しいが、
 これから莫大な補償の主体になっていく東電が
 もしも破綻してしまうようなことがあったら、
 たくさんの被害を受けた人たちが困ってしまう」

ちなみに東電の筆頭株主は第一生命と日本生命。
それぞれ東電株全体の4%前後、計8%ぐらいを持っている。




マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-03-27 23:18 | 草評


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