2011年 05月 12日

名曲草鑑賞 (24) ホテルカリフォルニア(Hotel California) 



ザ・サンセット・ライダース というバンドがある。
100%イーグルスの楽曲で演目が構成される。
バンジョーやマンドリンも駆使しつつ 
MCまでもイーグルスのメンバーになりきり(ただし日本語)
イーグルスの「完全コピーバンド」(本人たちもそれを目指しているので怒られないと思う)
として素晴らしい完成度を誇っている。

ザ・サンセット・ライダースとまではいかなくとも、
イーグルスの楽曲をプロが「コピーではなくてカヴァー」として
やる時でも、ある程度レコーディングされた音に忠実に再現する方針が
貫かれているというようなことに気がついた。
あんまり独自のアレンジを入れるという要素が少ない。
JAZZ度、ブルース度が薄いどころかまったくないといっていい。
これは「ロックバンド」としてはいちばん薄いと思う。
「薄い」といってけなしているのではなく、
もともとスタジオミュージシャン集団がバンドを組んで
ロックバンドにアコーステックギター、マンドリン、スティールギター
などの音を入れていくのが上手い上に徹底的にこだわった完成度が高い
ということも言える。

Char・奥田民生・山崎まさよしという三人が
ホテルカリフォルニアをやったとしても、
アレンジを加えたのは歌詞の方であり、
ギターソロなどはアコーステックアレンジではあっても
ドン・フェルダー(Don Felder)とジョー・ウォルシュ(Joe Walsh)
の掛け合いをこのメンバーでかなり忠実に再現している。
しいていえばCharがアドリブを入れたがるような装飾音をちらつかせているが
決して原曲のラインを外さない(あるいは外せない)感じがする。

たとえば大昔の話だが高校生時代に
ジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)のコンサートに行った時には
テイク・イット・イージー(Take it easy) の間奏に
延々とフィドル(カントリーヴァイオリン)のソロが入るアレンジで
やってくれて非常に良かったのであるが、
この曲はジャクソン・ブラウンがイーグルスのメンバーと共に
作った曲であるから許されるような気がした。

大昔ではないが、15年ほど前、横浜アリーナで本家イーグルスを見た時
(ジョー・ウォルシュが誕生日だったので、調べれば日付もわかるな)
だいたい本家イーグルスが非常にレコーディングされた音を忠実に再現する
バンドなのだ。
忠実過ぎてライヴ感に欠けるほどだったが、
私としては 「アドリブを許さない完成度」のようなものを認識できて
とても良かった。
ホテルカリフォルニアのエンディングだけは、
これはレコーディングのようにフェードアウトしていくわけにいかないので
やはり体言止め的手法というのか
「毛ガニ!」(貼り付け画像参照)
でスッパっと切るしかない。


しかし本家イーグルスの12弦ギター
(中学生時代に初めてこの音を耳にした時には驚いたなぁ)
がホントに日本が誇るタカミネのギターだったことには感激した。
(横浜アリーナ、かなり前の席でした)

ブラインド・ウィリー・マクテル(Blind Willie McTell)という
ブルースマンが12弦ギターの使い手であり、
古い録音(主に戦前)の音はモノラルなのにその独特の響きには
魅せられていて、
「よし!12弦ギターを所有してやっか!
 どうせならタカミネか!」
という気持ちが沸騰したところ、
タカミネの12弦ギターは製造を中止しているということだった。

時代は流れたな。
ホテルカリフォルニア、遠くなりにけり。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-05-12 22:32 | 草評


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