草仏教ブログ

kaneniwa.exblog.jp
ブログトップ
2011年 05月 29日

おめでとう、ブラザー!

b0061413_2372896.jpg この写真はネクタイだけを変え、ソフト帽とサングラスをかけて2次会に向かうところを携帯で撮ってもらったものだ。左手首に付けているものは念珠ではなく、よくクラブイベントである「出入り自由の証」であるところの蛍光腕輪である。このカッコは44才の新郎の友人たちにはそれなりにウケていたが、29才の新婦の友人たちはブルースブラザースなんて知らない世代なのだ、ということを計算に入れていなかった。 まあ、結論から言えば、浄土真宗の重鎮も多く居た披露宴(一次会)からこのカッコでも良かったかもしれない。 新郎は住職でありつつクラブDJであり、なおかつ雅楽の楽員の顔ももっているので、格調高い雅楽の音色でしずしずと入場し、「おっ、ここはバッチリ決めるのか?」 と思わせた。巨大スクリーンに、よくある幼児期の頃からの両人のスライドショーが展開するのか?と思わせられたら、スクリーンに登場したのは北朝鮮の女性アナ。あの威勢の良すぎる声でいきなりがなり立てられ、招待客150人が唖然とするなか、大きな文字の字幕が入って北朝鮮が二人の結婚をトップニュースで伝えているというギミックになっていた。続いて画面に登場したのはオバマ大統領。英語でしゃべっているのはどうもリーマンショック後の合衆国の金融政策のことのようなのだが、出てくる大きめ字幕が「結婚おめでとう、今日は出席する予定だったけど厚化粧の国務長官に反対されてね」という言葉に始まって、キャプションが表示されるたびに爆笑の渦。オバマ大統領の仮想祝辞の途中で、絶妙のタイミングでブラスバンド演奏のアメリカ国歌がクロスインしてきてフェードアウトされる。さすがクラブイベントを手がける新郎の仲間たちの演出だ。新郎がディスクをまわすクラブイベントで知り合ったということで、随所に祝いのダンスパフォーマンスが一次会の披露宴から展開される。ユーロビートをフォーマットにしているとはいえ、たいへん痛快で面白い結婚式スペシャルのオリジナルダンスナンバーも披露される。バッチリ和服の礼装で決めてきた仲人の奥さんも踊る。草履での小刻みな横ステップに会場から「可愛い!」の歓声が上がる。私も心の底から「可愛い」と思った。そんな結婚披露宴のなか、数学の教師で高校時代の担任だったという先生からの祝辞が非常に良かった。

正直言って、彼ほど手を焼いたワルはいなかった。
彼は高校時代のワルたちのなかでもその中核だった。
しかし、久しぶりに仲間の教師と酒を飲むと何年経っても
不思議と彼の話ばかりになってしまう。
時間が経てば経つほどに、
ワルである彼の心根の良さとその魅力に気がついてしまう。
その心根の良さを証明することとして思い出すことのひとつが、
高校を中退する者がいた時に彼が私に
「あいつが辞めていって、俺なんかが高校に居ていいのか?」
と真剣に問いかけたことだ。
今、私はいい子たちを教えている。
いい子たちを教えながら、ふと自問する。
今の自分は教師としての実感が乏しいのではないだろうかと。
彼と接していた頃、かなり手を焼いていたが、
あの頃の活気と活力をなつかしく思う。



という、わずか6分少々のスピーチに感じ入った。
この飾りのない、いろんな意味で正直な言葉が、
彼の人間性をかなり的確に「証明」し「証言」してくれていた。
数学の先生のこの「証明」にはシビれた。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2011-05-29 23:20 | 雑草


<< 画狂老人卍 (がきょうろうじん...      久しぶりの結婚式への出席だが・・・ >>