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2011年 06月 02日

小布施の甘精堂・泉石亭で昼食

b0061413_22323125.jpg 友人の結婚式の帰り道に小布施の北斎館に寄り、さらに蕎麦を食べて帰ることにした。北斎館のすぐ前に甘精堂(創業200年以上の和菓子の老舗で栗ようかんなどが有名)の大きな店舗があり、その店舗内の食事処でも蕎麦を食べることができるのだが、せっかくならそこから信号3つ分ほどを歩いて泉石亭に向かうことにした。15年ほど前だと記憶しているのだが、甘精堂が小布施の古民家(お屋敷)で蕎麦をはじめたばかりの頃に前を通りかかって昼食をとったことがあったのだ。その時の好感度が大きかった。先入観なしに、ただ「せいろ蕎麦」を注文したら、お皿(白い洋風の皿だったと記憶している)に入った濃厚なそば湯スープが最初に出てきた。和風のスプーンで飲んだと記憶している。濃厚そば湯に、若干洋風のテイストも入った鶏だし系の味が加えてあり「そば湯のポタージュスープ」と言えるようなものであった。スープ仕立てとはいえ、この「いきなりそば湯」という先制攻撃に最大のインパクトがあった。そして、このなかなかに美味いスープを飲み終わってなかなかに美味い蕎麦が到着し、それを食べ終わると「最小の蕎麦コース」を堪能した気分になり、当然のことながら甘精堂の得意分野というか本業である「メニュー豊富な和風スィーツ」のなかから何か注文しようか?という気にさせてくれた。なかなか良かった記憶があったので約15年ぶりに再訪したのだった。

b0061413_22331372.jpg しかし、泉石亭の前でちょっと躊躇した。見た感じ、商業的には大成功をしているようだった。15年前に感じた「ここはいいなぁ」という直感は間違っていなかったのだ。ただ、大名とか豪農の隠れ家的だった外観はドライブイン的に変貌している気がしたし、スィーツ以外は蕎麦が数種類しかなかったメニューは、てんぷらや鴨南蛮などの「金が取れるメニュー」が増えていたのはもちろん、うどんや天ぷら懐石などの「ごはんもの」のメニューも加わって、これは明らかにドライブイン化していた。「これは失敗だったかもなぁ・・・」と思ったが、泉石亭さんと甘精堂さんの名誉のために言っておくと蕎麦の味はまったく落ちていないと思う。香り豊かな美味しい手打ち蕎麦だし、写真はせいろ蕎麦680円をプラス150円で830円の大盛りせいろ蕎麦としたものだが、例の蕎麦スープも付いてお値打ちものであると今でも感じる。ただし、おそらく好評だったので残してあるのだろうが、蕎麦スープ(写真)はせいろ蕎麦のみに付いてきて陶器の蕎麦ちょこのような器に入って蕎麦と同時にサーブされた。 味は落ちていなかったと思う。だから消費者として苦言を呈すると、とんでもなくワガママなことを言ってしまうことになる。似た感覚はインディーズ時代に好きだったミュージシャンがメジャーデビューして売れた時に「こいつ、ちょっと日和ったな」と、ふと思うようなことだろうか。15年前の「うちは和菓子屋ですけれども蕎麦もうち流でやってみました」というところが、ものすごくインパクトがあったのだろうと思う。今は(うどんも定食もある)ものすごく立派な大人気の蕎麦屋さんである。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-06-02 23:33 | 草評


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