2011年 07月 15日

みうらじゅん著 『マイ仏教』 (新潮新書) を読んで (1)

本ブログのタイトルは 「草仏教」 である。
これは、まわりくどい説明をはぶくなら「草野球」の「草」である。

しかし、プロ野球の存在なくして草野球というものも成り立ちにくく
MLB仏教、プロ仏教を否定しようとは思わない。
学問としての仏教、そのアカデミックな場も大事だと思うし、
伝統ある場での荘厳な雰囲気のなかで語られる仏教も大事である。
もちろん儀式は大事だ。

事実として、そのレベルの高低はともかく
私は生業(なりわい)としてプロ側の人間である。

そのプロ側の人間が
「難解な仏教用語を噛み砕いてやさしくして教えてやろう」
という態度をもつこと自体は、これは大事なことあると一応言える。
大事なことではあるのだが 「教えてやろう」 の部分に
傲慢さのようなものが出てくる。
これは、どんなに上手く語っても書いても、その傲慢さの香りぐらいは
漂ってくるものではないかと感じている。

噛み砕くべきは日常語の方である、と思ってきた。

そう思ってきたところ、みうらじゅんという人が
『マイ仏教』なる本を新書で世に問うてきた。
僧侶という存在に複雑な思いをもちつつ、しかし基本的には
リスペクトしておられる方である。
日常語の方を噛み砕く天才であるとともに、そもそも
仏像ブームをはじめ、「マイブーム」という言葉を広めて
1997年の新語・流行語大賞を受賞したのはみうらじん氏ご本人である。
「ゆるキャラ」も、
造語もその言葉自体を広めたのもみうらじゅん氏である。

子どもの頃から仏像が好きで、
東山高校(私、この近くで生まれ育っています)という、
みうら氏が言うにはシャクソン(釈尊)系の中高一貫の私立男子校から
武蔵野美大造形学部視覚伝達デザイン学科に進み、『ガロ』でデビューする。

「仏像、仏教美術というものが仏教の教えの何を示唆し、
 何のシンボルとなっているのか?」


と、いう問題に関して、実はこれほど勉強し学識の深い人物は
そうそういないのではないだろうか?
たとえばこの 『マイ仏教』 という新書にしても
その問題に関しては私など足下にも及ばないほど勉強されている。
その学識の深さが些細な言葉遣いや行間ににじみ出ている。
でも、みうら氏のテレなのか屈折した謙遜なのか・・・それを隠そう
とするかのように、ゆるい言葉でマイ仏教が語られている。

第1回の今回は、まずは稚拙ながら、そして私が推薦したからといって
社会的な影響力はそんなにはないとは思うもののこの本を勧めたいという趣旨と、
論評というよりはマイ感想文を何回かに分けて不定期にブログに記していきたいと
思っているので、私が読んでピカッと光って見えたこの本のなかの言葉を
列記していくことにしたい。



 夢をこじらせて P5

 仏壇(仏教界) P10

 「ウルトラマンは弥勒菩薩なんだ」 P41

 ※ これについてはマーヒーの学術的反論があります。
   弥勒菩薩ではない菩薩がウルトラマンのモデルであると
   このマーヒー加藤は若い頃から確信しておりました。
   このブログでそれを論説するとともに、この件に関しては
   著者のみうらじゅんさんに仏教側の資料と、
   さまざまな信仰遍歴の果てに最終的にはカソリックに入信した
   経歴をもつ円谷英二さんの資料とを併せて添付し、自筆の手紙を
   送りたいと考えています。
   なぜ自筆の手紙かといえば、あわよくば本人からのお返事が
   自筆のイラスト付きで欲しいからであります。 
 

 三浦純12才の活字デビュー P44

 「月刊住職」(一九九八年廃刊)を定期購読 P46

 「法然コール」 P53

 「イマジン」と「イマ寺院」 P53

 「自分病」 P66

 「ツッコミ如来」 P72

 ポジティブに「あきらめる」 P84

 ホビー教信者  P86

 「自分なくし」 P93

 後ろメタファー P99(表題、地獄ブームと後ろメタファー)

 「親孝行プレイ」 P130

 「人間けだもの」 P131

 「機嫌を取る修行」 P137

 「僕滅運動」 P145

 欲望をキープ・オンし続けることも意外と難しい P160

 比較三原則 P170

 そこがいいんじゃない! P174

 自分だけの念仏を唱える P176

 「不安タスティック」 P177

 「アウトドア般若心経」 P187

 「グレイト余生」 P188

と、このように書き出してみると
やっぱりみうらじゅん氏は日常語を噛み砕く天才である。
「たまに大きいのを打つ」なんてもんじゃなく
かなりコンスタントに大きいのを打つ。

これらのキーワードをもとに、私も時々、このブログで
感想文の続きを書いていきたい。
(今年中に終わるかな?)

マーヒー加藤

 

 

 

 
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by kaneniwa | 2011-07-15 23:30 | 草評


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