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2011年 09月 14日

女子中学生が子宮頸癌(しきゅうけいがん)予防ワクチン接種後に2日目に亡くなった

子宮頸癌(しきゅうけいがん)の予防ワクチンの接種を受けた
国内在住の14歳の女子中学生が、接種の2日後に死亡していたことが
9月12日の厚生労働省の専門調査会で報告されたという。

ワクチンはイギリスのグラクソ・スミスクラインが製造した「サーバリックス」である。

報告によると、中学生は今年7月28日に接種を受け、
二日後の30日朝に心肺停止の状態で見つかり、死亡が確認された。
中学生には突然不整脈を起こす「心室頻拍」の持病があり、
直接の死因は不整脈と推定されている。
ワクチン接種との直接的な因果関係は認められないという結論を出している。


以上がNHKや讀賣、毎日新聞のネットニュースで出たものの要約だ。

まず、率直な個人の感想として調査が当然あったにせよ
7月30日に亡くなられたという事実の発表が遅すぎないか?
そして逆に、因果関係が認められないという結論を出すことが早すぎないか?
と感じた。
原子力発電所の事故がそうであったように、
未知のことは研究しなければ未知のままであるのだが、
未知のことに対する謙虚さと慎重さが大いに欠けているのではないか?

私はお医者さんをはじめ医療関係者の方々はほとんどが素晴らしい方だと
思っているし、予防医学というものが治療医学に劣らず大切であるとも思うが、
最近ではあの メタボ検診 がけっこうその疑念を増幅させてくれたのだが
厚生労働省、つまり医療を司る国家機関に対しては懐疑的になってしまっている。
偏見かもしれないが、だいたいそれぞれが尽くす寿命にアベレージという概念が
ヘンなのだが、日本人の平均寿命の数字が上がるなら
何をしてもいいと思っているフシがある。
さらに偏見かもしれないが人を見ずにエクセルの画面の数字ばっかりを見て、
数字ボケしている気がする。


ディドロとダランベールというフランス人が 『百科全書』 という
百科事典の元祖のようなものを編纂した。
これで多くの知識を得た人々が
「おいおい、私たちは何もしらないと思われて相当だまされてるぞ!」
ということになって1789年にフランス革命が起きた。
起きた、なんて断言しちゃいけないかもしれないな。
フランス革命隆起への大いなる伏線になった、となら、そう言えるだろう。

同じことがインターネットという生きた百科事典を得た中東で起こっているとも
考えることができる。

私も、だまされているとまでは思ってはいないものの、
ただ単に 「治ればいいさ」 と中身を何も知らずに飲んでいた薬ぐらいは
ネットで検索するようになった。
自分自身を知る難しさに比べたら、自分が飲む薬のことを知ることは簡単だ。
この世にまったく反作用、副反応、副作用がない薬はなく、
厳密にいえば漢方薬にだって少しはあるだろう。
どんな反動があるかは知っておく。
そして、どんな良薬でも飲み過ぎれば毒だ。
ネガティヴなことが書いてある場合もあるが、それはそれで知っておく。

外国の医療機関のホームページを参照することもある。
外国のホームページを参照するというと偉そうだが、
文学的表現には依然としてダメダメくんの各種翻訳ソフトであるが、
医療、薬剤関係のホームページは翻訳ミスからの医療ミスがあってはならないためか、
もしくは元もとがカチッとした文学的ファジー色を完全に抜いた数式的な文章が多いためか、
翻訳ソフトが活躍してくれてけっこう読める。

なになに、タミフルを作っているスイスの製薬会社の筆頭株主は・・・
ラムズフェルド元米国国防長官か、なんてことも知った。


さて、重い内容のことなので慎重に書かなくては、とは思いつつ、
いつものような軽い文章になってしまったが本題に入りたい。

実は、長女が中学一年生であり、
「子宮頸がん予防ワクチン接種費用の助成について」
という案内が8月に届いていた。
3回の接種で、本来ならば5万円かかる費用を助成してくれるという。
いいことのように思える。
子宮頸癌は乳癌についで女性がなりやすい癌の第2位だ。
しかも20歳代から40歳代の若い女性がなりやすいと聞くし、
昨年の夏、実際にこの子宮頸癌で若い母親だった知り合いが亡くなられている。

しかし、どうしてもその先進予防医療に対して
「タダほど高いものはない」
という古典的な格言が思い浮かび、保護者のサイン欄に署名ができない。
説明する書類の最後にも

子宮頸がん予防ワクチンは予防接種法に基づかない接種(任意接種)ですので、
予防接種健康被害救済制度の対象になりません。子宮頸がん予防ワクチンの
接種によって引き起こされた副反応により、入院が必要な程度の健康被害が
生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく救済を
請求することになります


なんていうことも書いてある。

ちょっと待った、ということになり付け焼き刃ながら調べることにする。

子宮頸癌は遺伝とは関係ない発癌性ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染で起こると
ほぼ断定されている。ウイルスだからそれに対するワクチンなのだ。
「サーバリックス」
(他に米・メルク社の「ガーダシル」という薬があるが、日本で認可されているのはこれのみ)
は、おととし12月に販売が始まってからこれまでにおよそ世界で240万人が接種を受けている。

ただ、ネットでの検索から、人体への長期的な影響(副反応)については
未知な部分が多くあり、不妊の可能性を指摘する医師も世界各国にいることを知った。

何だか、これはギャンブルか?
という気になってしまったのだ。

単なる確率論で言って、接種後の副反応で死亡という最悪の事態になる確率は
数十万分の一である。娘が子宮頸癌になる確率よりはるかに低いだろう。
しかし、低いからと言って、単なる確率論に徹していいのだろうか?
そして、長期にわたる人体への影響は不妊の可能性を含めて未知の領域だ。

結局、どうすればいいかわからない。
わからないからサインはできない。

何だか 「予防接種より味噌の摂取」 というような民間療法的な医学を
純粋に信じたくなる気持ちだった。
あるいは 「笑いに抗ガン作用がある」 などという精神論にも近い免疫学を
積極的に本気で信じたくなる。
もし、保護者の躊躇(ちゅうちょ)のために予防接種を受けなかったことで
娘が子宮頸癌になってしまったら、娘のためにCOWCOW(お笑いコンビ)
を病室に呼び寄せ、娘が大好きな 「あたりまえ体操」 を実演してもらって
許してもらうしかない。

一昨年、予防接種後の副反応で亡くなられた方の法事をやった。
50回忌なので、もしも生きておられたら私より年上だ。
でも、その少年の遺影が語りかけておられた。
50年前から人は宗教よりも科学技術や先端医療を信頼するようになったけど、
50年前の科学も医学も「今から見れば」迷信そのものだった、と。
そして、50年経ってなお突然に愛息を亡くされた遺族の方々の無念は消えていない。

色々と軽口も文章にしたが、本当のことを言うとそれがサインできない理由だ。



マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-09-14 01:29 | 草評


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