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2011年 09月 16日

妊娠中の味覚の不思議

今から13年前、長女を妊娠中のシャラポア(妻・日本人)は
とにかく酸っぱいものを食べたがった。

男の私にも妊娠中の女性は酸味を欲しがる、というような知識は
あったので、そんなものか・・・と思っていた。

それにしても、当時は 「そんなものか・・・」 と思っていたものの、
一日に10個の梅干しを食べ、
どんなものにもレモンなどの柑橘をギュッと絞っていたのだが、
まあ妊娠中というものはそういうものなんだろうか、と思っていた。

生まれてきたのは柑橘好き、酸味好きの女の子で、
ポッカレモンを原液のまま飲みたがるような酸味好きで、
昨夜も新サンマの塩焼きよりも、付け合わせのカボスをごちそうとして
目を輝かせていた。
鍋物の時も、具材よりも柑橘に思い入れが深い。

10年前、長男を妊娠中のシャラポアは、その時には酸味にはほとんど
関心を示さなかった。
その時は、肉を食べたがっていた。
一人で外食することはめったになかったシャラポアが
時々、衝動にかられてステーキハウスでレア焼きを食べてきた。
明らかに味覚に変動が起きていると思った。

生まれてきたのは好き嫌いがない男の子であったが、
バーベキュー、焼き肉、焼き鳥の時にひときわ目を輝かせている息子だ。
こいつの場合、酸味の方は嫌いではないが、お姉ちゃん(長女)の
レモンのかけ方などは 「過剰」 と認識している。

6年前、次女の妊娠中である。
私もこの事象に関心をもったので、
実験のようなものをしてみた。

妊娠中のシャラポアの味覚がおかしくなっているのか?と思いきや、
嗅覚を中心にむしろ敏感になっていると言えた。
妊娠中ぐらいはいい水を飲んでもらうかという趣旨で、
その時に 「利き水」 をやったことがある。
エビアン、ボルヴィック、コントレックス、クリスタルカイザー、
六甲のおいしい水、などなど、市販のミネラルウォーターを買ってきて、
地元の湧き水を汲んできたものもそれぞれコップに入れて当てるということをやったが、
漠然とした風味の違いしか感じられなかった私よりもその時のシャラポアは
明確にその風味の違いを語り、何度やっても 
「これが一番!」 と、地元の湧き水を言い当てた。
(おかげでいちばん安くすんだ)

その上で、
次女の妊娠中にシャラポアがいちばん衝動的に食べたがったものは
まるか食品株式会社の 「ペヤングソース焼きそば」 であった。

ある日、夜中に私は台所にあったペヤングソース焼きそばを
「おっ、なつかしいな夜食にすっか」
と食べたことがある。
お湯切りの時に台所のステンレスのシンクが 「ベキッ」 という
温度差反応をした記憶があるので、季節は冬だったと思う。

朝になると、シャラポアに怒られた。
そのペヤングは、昨日、強い衝動で買わずにはいられなかったもので、
まさか私に食べられるとは思わなかったようだ。
しかし、私としても他のことならともかく
何で夜食ごときでそんなに激しく叱咤されねばならなかったのか、
しかも高級食材ならばともかく、まるか食品さんには失礼ながら
たかがペヤングで。
そんな心の狭いヤツだったけ?と思わざるをえないほど
その時のシャラポアは激怒したのであった。

かくして、オチにもならないほどに
次女はカップ焼きそばが好きである。
しかも、日清UFOよりもおたふくよりも明星一平ちゃんよりも、
マルちゃんの焼きそばBAGOOOON よりも、
やはりペヤングソース焼きそばなのである。


ここまで読んでくださって、ブログでの戯言と感じていただいた方が
ほとんどだろう。
それでいっこうにかまわないのであるが、
「その味覚、母親へ摂取させる衝動はどこから来たのか?」
という問題にすると、それなりに深い。

個体発生が系統発生を真似るようなお腹のなかでの進化のプロセスにおいて、
三人の個性はなぜ酸味を求め、肉を求め、ペヤングを求めたのか?
その根源的欲求の源(ソース)とは何だったのか?

酸味にしろ、肉にしろ、DNAに組み込まれた太古からの欲求であったと、
そう結論づけることもできよう。

しかし、それにしてもなぜ三人目はペヤングだったのか?
ペヤングはそんなに太古の昔からないぞ。

禁断のペヤングソース焼きそばを食べてしまって
叱責されたという6年前の思い出とともに、
謎であり神秘であり、不思議なのであった。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-09-16 06:13 | 草評


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