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草仏教ブログ

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2011年 10月 22日

野球のこと 特に落合監督辞任(不可解な解任)について

今年はブログ上で野球のことを一度も話題にしていない。
月末にエコスタジアムという場所で仲間チーム同士の試合に
助っ人として出場することは決まったが、
それが私にとって2011年という年の最初で最後のゲームだ。

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毎年、3月中ぐらいに草野球チームの決起集会のようなものを
ワイワイ飲みながら、騒ぎながら行い、会費を集めて4月の上旬に
草野球チームのスポーツ保険の更新を行い、
試合の日程を決めていくことがこの7年間の習慣だった。

今年は3月11日に大震災があった。
所属する団体、組織、企業などを通じて、あるいは個人で
その対応や支援活動に大なり小なりみんな関わってきたので、
特に3月、4月の春先には
「草野球チームの決起集会を開こう」
ということはとても言い出せなかったし、みんな言わなかった。
普段の年ならよっぽど忙しくたって
「野球どころではない」なんてセリフは絶対に言わない野球好きメンバーだが、
被災地のことを考えたら、そして考えざるを得なかったから
みんな初めて「野球どころではない」と初めて思った。

そして、われわれのチームはナイトゲームを中心に活動していたので、
独立リーグを含むプロ野球、社会人野球も照明をなるべく回避する日程措置を
組む中、ナイターでの草野球というものは心情的にやりにくくなり、
5月になっても6月になっても猛暑がおさまった秋になっても
ずっと 「やるか」 と言い出せなくなってしまった。

これは静かな痛恨だ。
どんなに不景気だって
「なーにゴルフをやることを考えたら安いもんだよ」
と言ってきたが、夜の7時から9時という消費電力のピークに
草野球の試合を組むということは、それが最高の娯楽とわかっているだけに
東北電力管区内では遠慮の気持ちが起こらずにはいられなかった。

プロでなくても、いや、プロではないからこそ
野球というものをやる上で社会からの影響は受けざるを得ない。

すでに今年の夏からフレックスタイムは多くの組織で導入された。
それだけでも影響が大きいのであるが、もしもサマータイムが導入されれば、
多くの地域で盛んに行われている早朝野球リーグという文化は成り立たなくなる。

数年前に全国大会もある還暦野球(60歳以上の草野球)という
素晴らしい野球文化を知って以来、12年後に60歳となる時に
還暦野球界のスーパールーキーとして鮮烈なデビューを飾ることが
私の人生設計のなかに入っているのであるが、
年金の受給が68歳とか70歳という還暦野球選手としての盛りを過ぎた頃に
ようやくはじまるということになると、会費や遠征費という活動費を
大半の選手が年金から捻出している全国の還暦野球チームの存続が困難になってくる。
悠々自適どころか、みんなで大きな喜びを得るということがしにくくなってくる。

というような、野球に関する想いをもちながら
メジャーリーグや日本のプロ野球を見てきた。

そのなかで、日本のCS(クライマックス)シリーズ前に
予言をしておきたい。
この予言は、かなり高い確率で当たると思っている。
もちろん外れるかもしれないが、
中長期の予言の方はさらに大きな確率で当たると思う。
野球の試合を左右するいちばん大きな要素が「流れ」だから。

(1)日本シリーズを制するのは、中日ドラゴンズ。
(2)たぶん相手は福岡ソフトバンクホークス。
(3)落合監督が泣く。


ナゴヤドームで行われた9月6日の巨人戦で中日の坂井球団社長が
3対5で中日が負けた試合でガッツポーズをしたのだ。
場所は関係者通路であるが、見ていた関係者などから
周知の事実となり、落合監督、コーチ陣、選手たちの怒りをかって
それが最大10ゲーム差をひっくり返したセリーグ制覇の原動力となり、
9月22日の落合監督辞任発表(優勝争いをしているチームとして異例だ)
の後もそのモチベーションは日本シリーズ最終戦まで続くと考えられるからだ。
そして

(4)ファンの署名、ラブコールにも落合監督は辞任を撤回しない
(5)高木守道新監督(再監督)はやりにくくなり2012年シーズンはBクラス


ブログを読んだ中日ファンの人は怒らないで欲しい。
巨人ファン文化のなかに転校生としてやってきた私はけっこう実績のある
アンチ巨人であり(今はアンチというほど巨人に関心がなくなったが)
昭和49年に巨人のV10を阻止した中日の優勝メンバーが大好きで、
特に華麗な守備と独特のフォームで不動のトップバッターであった
現役時代の高木守道二塁手は大ファンだったと言っていい。

しかし、これ以上やりにくい新監督はプロ野球史上でも稀なことだろう。

落合監督に対して、球団の経営側から辞めてほしい理由に
ファンサービスを怠って観客動員数が減ってきているということがあると思う。
2007年の日本シリーズ第5戦で8回を投げて完全試合を達成するかという
山井投手を9回の最初から岩瀬投手に代えたということが采配としては象徴している。
日本のプロ野球12球団の監督のなかで、いや、もしかしたらメジャーの全球団の
監督を含めても、あそこで交代を告げる監督は落合監督ただ一人かもしれない。
日本シリーズの優勝決定試合でのパーフェクトゲームというものは
誰でも1回は見てみたいものだから。
その交代だけでも今でも賛否両論なのである。
結果がすでに出ているものに論評することはずるいのだが、
結果は出した。
もしもそこで岩瀬投手が打たれて日本シリーズの結果そのものが変わっていたら、
すぐに辞任問題が出るほどの決断であっただろうことは想像できる。
そういう質の決断だっただろうことは感じるのだ。

勝つことに徹して球場に見に来て応援してくれた人々を気分よく帰す、
ということが落合監督のファンサービスの本質だったとするならば、
それを上回るサービスや選手起用をはじめとするファンのための采配を
するということは極めて難しい。
観客動員を増やすためとはいえ、職人気質の高木守道氏が
小手先の面白いことや珍妙な采配などはするとは思えないし似合わない。

しかも、ただでさえプロ野球史上最高の二遊間コンビである
井端と荒木、そして捕手の谷繁という守備の要であるセンターラインの衰えは
見え始めている。
和田も主砲のブランコも落合監督を打撃の師と仰いでいるようだ。

(6)2012年度のナゴヤドームの観客動員数は大きく落ち込む
(7)2013年度の中日ドラゴンズの新監督は立浪和義
(8)しかしチームの立て直しには苦心し、観客動員ものびない
(9)巨人も阪神もつられてファンが減り、パリーグの方が人気が出る


というところまで予言しておきたい。
自分で予言しておきながら、実は当たって欲しくない項目もあるのだが、
それが今、感じる流れというものなのである。
ちなみにそのパリーグもダルビッシュの投球が日本では見られなくなって
ファンは若干減っていくのではないだろうか。
つまりはプロ野球ファン自体が大きく減っていくのではないだろうか。

せめてクライマックスシリーズは廃止して
昔のパリーグのように前期・後期に分けてのリーグ戦
(前期は交流戦有りで後期はなし)
の勝者がポストシーズンを戦い、
(前後期の優勝チームが同一だった場合には
 シーズン通算2位チームと条件付きプレーオフ)
という形で盛り上がっていくポストシーズンを運営して欲しいと思う。

ときめかず、熱狂できないのでは野球ではない。

プロ野球も、マスターリーグというか60歳以上の還暦チームの方を
見たくなってきている。

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マーヒー加藤

by kaneniwa | 2011-10-22 01:39 | 草野球


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