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2011年 10月 27日

コッヘル153番 ソウルフード・モツの煮込み

b0061413_211762.jpg ソウルフードというものがある。日本のソウルフードというものは何だろうか?まずソウルフードというからには小ジャレたレストランとは対極にあるB級グルメでなければ。そしてできれば屋台が似合うものである。まずはビールでなくて発泡酒だ。アメリカ南部のソウルフードには安いバーボンが合うとするならば、日本じゃ焼酎だ。そしてそれは国際モンド賞金賞を受賞するような乙類焼酎なんかじゃない。それはそれで非常に美味いものだとして、日本のソウルフードには宝酒造の「純」あたりの甲類焼酎だ。甲類なのにオツなもんだ。さて、ピッタリな日本のソウルフードは何だろう?たこ焼きの屋台に「日本のソウルフード」という看板を見かけたことがある。なるほど、いい線だ。いい線だけれども大阪をはじめとする関西にやや魂が片寄っていることと、子どもにも非常に人気がある食べ物であるという点が、やや万人をして首肯せしめるには説得力がわずかに欠ける。 「モツの煮込み」が思い浮かんだ時点で私のなかではすでに答えが出てしまった感がある。なんせ臓物料理でもある。いっしょに煮る野菜もわざわざ煮込みを作るためではなく「ああ、これがあった」というような思いつきがふさわしい。ダッチオーブンで煮てコッヘルに注ぐというのはいかにも日本人が考えるアメリカ南部のソウルフードっぽい点もいい。熱々を食べて宝酒造の「純」を飲んで、学生時代に短期間ではあったけれど京都の伏見区の宝酒造の工場で一日中一升瓶が入ったケースを運んだアルバイトを思い出した。仕事が終わったら即金で一日7千円くれた。その後で入った大衆酒場を思い出した。モツの煮込みを注文し、飲むのはその工場で嫌というほど見た宝焼酎のラベルだ。作業着を着た30年前の自分の姿が見えた。臓物料理に甲類焼酎、五臓六腑にしみるとはこのことだ。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2011-10-27 06:59 | 草外道


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