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2011年 11月 26日

追悼記事(22) 西本幸雄(にしもと ゆきお)

立川談志という落語会の巨星が逝去したことで追悼ブログ記事を書こうかと
思っていた矢先に西本幸雄氏の訃報を聞くことになった。

さすがNHKは今晩の午後7時のニュースで、
1981年晩秋の日生球場の映像を用意していた。

近鉄の監督として最後の試合の指揮をとった後、
相手チームの阪急の選手までが混じっての胴上げシーン。
いくら阪急の監督をつとめたこともあり、
阪急にも自らが目をかけ育成した選手がいるといっても
ふつうはありえない感動的シーン。

解説者としても、おっしゃることのすべてがおもしろかった。
なんでこんなに、おっしゃることがことごとくおもしろいと思ったのだろう。

立川談志と西本幸雄氏では年代も分野もかなり違うのだが、
ちょっとした語りやコメントひとつとってもおもしろい。

西本氏は監督として進出した8回の日本シリーズにすべて負けた。
いちばん日本シリーズの制覇に近づいた1979年は
広島カープの江夏の21球にしとめられた。

しかし西本氏は
「いい選手たちに恵まれて8回も日本シリーズに行けた」
とおっしゃるし
「江夏相手にスクイズの作戦は今でも間違っていなかった」
とおっしゃる。

柔らかな頑固さならではであるが
人間の業の肯定の世界を生きた人は
おもしろい。

おもしろい、というのがその偉大さをたたえるほめ言葉だと思っている。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-11-26 23:06 | 草評


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