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2011年 12月 05日

名曲草鑑賞 (28) かぐや姫(南こうせつ)の 「うちのお父さん」

b0061413_15323568.jpg ブログにプチハッピーを記せることは幸せである。 今乗っている車のオーディオはHD(ハードディスク)であり、この30日間にどんな曲を多く聴いたかをランキング(ベスト50)にして出せる機能もある。(60日間、180日間の設定も可能) ふと、その「よく聴いたベスト」にしてみると 「うちのおとうさん」(本当は「うちのお父さん」なのだが、アナログ音源を変換したCD−RをHDに入れる時に手動入力で漢字変換を私がめんどくさがってしなかっただけ)が1位になっている。 シャラポア(妻・日本人)に尋ねたら、車に子どもたちを乗せて出かけた時に9歳の息子のリクエストによりヘビーローティーションでのパワープレイ(要するに何度も繰り返し再生)をしたという。 ♪汗をかいたので一休み 薪割りは疲れますねお父さん という詞でこの歌ははじまる。今、薪割りなんていう作業をするお父さんは千人に一人ぐらいだと思うが、私はその一人である。日常のなかの真剣勝負だ。 ♪今日はワタナベさんの結婚式で 日本で3番目ぐらいに多い名字なので偶然とは言えないが、ダッチオーブンパーティをよくやって家族ぐるみのおつきあいをしているのがワタナベさんだ。小皿たたき、歌をうなってニッコリ笑う父親像、そのハッピーな時の父親像を息子はこの歌に投影しているのかもしれないと思うと、プチハッピーなのだ。 ♪春になればさがり梅の花が咲きますお父さん ニッコリ笑う ニッコリ笑う 明日天気になあれ 南こうせつのお父さんは大分県の寺の住職。この歌について調べてみると、実際にさがり梅の花が大好きで境内は梅の木でいっぱいだったという。

この歌は1974年に出た かぐや姫の 『三階建の詩』のなかにある。
中学生にとってアナログLPの2500円というのは大きかったが、
発売から2年ほど経ってから手に入れている。
リアルタイムではないが、ほぼリアルタイムに聴いている。
『三階建の詩』には
伊勢正三作品の白眉である 「なごり雪」 と 「22才の別れ」 が
入っているし、喜多条忠が作詞して南こうせつが作曲した
「赤ちょうちん」 も入っている。

しかし、この 「うちのお父さん」 はサウンド的にも決して古くない。
メロディは沖縄音階というか、ポップ調沖縄民謡にも聞こえなくはない。
リズムはカリプソ風といえばそうだ。
ベースラインなどは1974年にしてレゲエである。
要するにトロピカルな音楽的要素に満ちているのであるが、
この曲に関しては作詞・作曲はもちろんのこと
編曲にも 「南こうせつ」 の名前がある。

35年以上前に 『三階建の詩』 でこの曲を初めて聴いて以来、
何度聴いたかもわからない曲であるのに、
その9歳の息子に言われて初めて
この曲に秘められたメッセージに気がついた。

バック・コーラスの一部が
お父さんへの呼びかけ
「♪パパ」
を連呼していたのだ。

俺も境内にさがり梅の木を植えようかなぁ。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2011-12-05 16:25 | 草評


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