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2011年 12月 19日

コッヘル159番 充血目玉焼き

b0061413_0344246.jpg この12月10日に出たばかりの『銀座の板前が教える酒の肴のコツのコツ』(下田徹著 祥伝社新書)というものをふと手にとってつい買って読んだ。料理写真が一枚も掲載されていない文章だけの料理本である。これがかえって私には良かった。NHKではラジオで料理番組をやっているのをご存知だろうか?(ラジオビタミンのなかの「私の愛情レシピ」というやつ)最初は「ほら、こんなにきれいに仕上がりましたよ」などという料理研究家などの言葉を車のなかで聞いていて「見えないってば!」というツッコミを入れつつ笑っていたが、なかなかどうして調理の音と料理法の言葉による説明だけで食欲や調理意欲をかきたてられるということが非常に多い。学生時代は拾ってきた白黒テレビで過ごしたのだが、さすがにパネルクイズアタック25は白以外のパネルの色が全然わからなので見る気がしなかったが、練られた番組、作りこまれた映画はたとえ白黒でも見入ってしまっていたということに似ている。

b0061413_0345715.jpg さて、冒頭の本だが著者の下田徹さんのお店「銀座しも田」は立川談志もよく出入りをしていたということで、基本的にはレシピ本であるのにオヤジギャグが満載であることが嬉しかった。そして、銀座の板前さんが書いた本とはいっても高級素材はたまにしか出てこない。ほとんどが身近な食材でできるものだ。その90ページに「トンボ眼鏡焼き」というものが出てくる。タマネギの皮を剥き、その中央部を1センチほど横に切り、中を出せばリングができる。それを二つ用意して、そのなかに卵を落として目玉焼きを作るというものだ。それを二つ並べてトンボの眼鏡のようにするという。タマネギはけっこう大きめでなくてはいけない。ひとつのタマネギからリングを二つ取ったので、小さめの方からは白味がはみ出しちゃった。

b0061413_035139.jpg シンプル料理であってもどこか自己流にしちゃうのが私だ。本ではバターと醤油で味付けをすることになっているが、タマネギと卵の白味の色が同化してくる外観の面白さから、ここは配色重視でケチャップの赤を入れる。血走った充血目玉だ。また、本ではフライパンにふたをすることになっている。それが半熟の目玉焼きを作るにはいちばん簡単で確実な方法であるとは知りつつも蒸し無視。白と赤がそろったのだから卵の黄色に白い薄膜をかけたくない。弱火でじっくりと半熟のタイミングを待つ。オリジナルと違うものになったことでもあるし、これをトンボの眼鏡状態でコッヘルに盛るにはサイズ的にギリギリだったので「一眼国」となった。赤、黄、白の国旗ってあったかなぁ?今調べたら南オセチア共和国とロシア領北オセチア・アラニア共和国の国旗がこの配色だが… ともかく充血の鬼太郎のオヤジだ。鬼太郎のオヤジは、オヤジギャグを言わないオヤジだ。


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2011-12-19 01:30 | 草外道


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