2012年 01月 10日

私が犯した過ちはガンヂーが洗い流してくれる

b0061413_14154317.jpg 年賀状は直接年始の挨拶に行くことの代用、つまりは出席できない結婚式への祝電のようなものであるから元旦になってから来た年賀状に返事を書いていくというスタイルはむしろ伝統的であるといえる。ただし、いちばん遅いところには今頃ようやく年賀状が届くわけであるから遅いといえばとても遅い。しかし、喪中であった友人にそれを知らずに年賀状を出してしまった気まずさを思うとそのスタイルを貫きたいと思う。もっとも全員がこのスタイルだと年賀状は一通も来なくなっちゃうのだが…そういうわけで、せめて相手の住所は手書きで書いていきたいと思う。そして毎年、年賀状を書きながら「キーボードを叩くだけでなくて手で字を書くことは大事だなぁ」などということを毎年思う。しかしその住所や添えた「ひと言」に誤字などの間違いを犯してしまう。

b0061413_1416277.jpg そんな時、私にはブログ友のえみぞうちゃんが教えてくれた大阪市のカズキ高分子というところが作っている「ガンヂーインキ消ボールペン用」がある。マハトマ・ガンディーをモチーフとした(今風に言えばゆるキャラ化したともいえる)スグレものの修正液である。ケント紙や上質ノートだと完璧に消えすぎておもしろくないので広告紙に太い(1㎜)ボールペンで強い筆圧をかけてサンプルを書いてみる。筆圧の跡のみが残れば成功だ。まずベージュのキャップの透明な液を塗る。この液を私は「マハトマの涙」と密かに呼んでいる。「お前はなぜ毎年同じ恩人の名前を間違ってしまうのだ」とマハトマ・ガンディーが涙を落とす。しかし、それだけでは何も起こらない。「マハトマの涙」が乾くまでのしばしの時間、ゆるく描かれたガンヂーの肖像を見つめる。しばらく乾かした後「ガン汁」と密かに呼ぶ青いキャップの青い汁を塗ると、筆圧の跡だけが残り「インクはどこへ行ったの?」ということになる。

b0061413_14162496.jpg サンプルの文章の原文は漢字&カタカナだったなぁとデジカメ写真を投稿しながら苦笑するが、さすがのガンヂーでもそこまではフォローはしてくれないので、自分で自分に「ドンマイ!」と声をかける。ただ家庭のなかに偉大なるガンヂーが居てくれるだけで「人間というものは過ちを犯すものだよ、大事なのはその後どうするかだよ」と語りかけてくれているような功徳がある。ロフトの文房具売り場のようなところにガンヂーは居なかった。(新潟店の場合です)事務キチという名の問屋系の文具店の棚のいちばん下にガンヂーは居てくれた。ちなみに墨で毛筆で描いたものの修正にボールペン用のガンヂーを試したがやはり無理であった。今度、万年筆用のガンヂーでそれを試してみようと思う。最後に思うことはマハトマ・ガンディーが残した言葉の数々はやはり素晴らしい。だからなおさらガンディーの言葉を安易に引用する政治家が腹立たしく感じてきた。そんな安易な政治家の演説用の原稿はガンヂーインキ消で消してやりたくなる。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-01-10 00:01 | 草評


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