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2012年 02月 04日

「ひかり」が見えなくても 「のぞみ」がなくても

b0061413_112091.jpg 2月に入って初めてのブログ記事か…実はこの数日は京都に行っていた。沖縄を除いて日本の全体がほぼ氷点下という大寒波のなかで「ホンマに行けるんかいな?ホンマに帰ってこれるんかいな?」と、どこか半信半疑での出発。徒歩で5〜6分の最寄りの駅に目当ての特急(いなほ号)はやって来ない。大幅に遅れているようだった。そこへやってきたのが各駅停車の普通列車。この気候(大寒波と積雪)のなか、わずか7分遅れでホームに入ってきた。いや、すごいもんだ。こいつが大幅に遅れたり運休して来なかったらその場で携帯電話を取り出して「大事な会議だそうですが、行けないもんは行けませんがな」と告げて踵を返し家に帰ることになっていただろうと思う。ただ、こんな天候のなかでも努力しているJRの方々、そして私のもとに着々とやってくる電車を見ていたら、乗らんわけにはいきませんがな。

b0061413_1121733.jpg 視界が悪いなか、オレンジの二つのライトが人か動物の目のように思えた。可愛いヤツのように思えた。ベタなたとえで言えばトトロの猫バスか?ただ、猫バスみたいに速くない。新幹線とは比較にならず、特急や急行、いや快速と比べても鈍いヤツ。それがノッシノッシと吹雪を切り裂きつつ、カミソリの切れ味ではなくナタのそれだが着実に私に向かってやってくる。京都での用事が済んだらすぐに夜行寝台列車で帰る予定だったが米原駅から先の路線はすべて運休となり足止めをくった形で京都に延泊することになった。夜、翌日の予定を変更してもらうために電話をかけた。みんな優しかった。雪国で生まれ育った人は、その人生のなかで一度は雪や寒波などで足止めをくった経験というものがあるのだなぁと感じた。予定が予定通りにはいかないことを深いところで知る朴訥で優しい人たちだ。最後に電話をかけた人は「いいよいいよ、そういう事情なら仕方ないよ。大変だよねぇ…すぐ親戚に電話して法事は来週に変更するようにするから心配しないで。せっかくだから祇園にでも繰り出して遊んできたらいいさ」などと涙が出るような優しい声をかけてくれたので、大きな声で「ありがとうございます!」と言ってドア越しの祇園のホステスの嬌声が聞こえないようにして携帯電話の電源を切った私だった。


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-02-04 06:10 | 草評


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