2012年 02月 08日
久しぶりに京都の北大路交差点にあるフルーツパーラー、アップルハウスのことを書こう。先日、久しぶりに行ってきたのだ。私にとっては学生時代からの行きつけのお店なのだが、うちの家族のなかで妻(シャラポア・日本人)と長女はこのお店の大ファンだ。(息子はまだ訪れたことはないし、1回だけ母親と来たことがある末娘もファンだと思うがまだ5歳なのでよくわからないのだと思う)アップルハウスに入ると「あら加藤くん、珍しい」とママがニコッと笑って声をかけてくれる。京都を離れてからよく顔を出す方の年で1年に3〜4回の訪問というところだから、私はこの20数年間はいつだって珍しい。 「今日は何かいいのありますか?」と、何だか寿司屋の客のようなセリフを私は言った。アップルハウスはカウンターだけのお店だし、和風の要素はほとんどないが、ほぼ毎日青果市場に通って旬のいいものを目利きをもって仕入れてこられるのだから喫茶店界の寿司屋ではあると思う。今思えば、学生時代のビタミン補給のかなりの部分をこのお店で摂取させてもらっていたのかもしれない。「新鮮なザクロのジュースがあるよ、手絞りのジュース」と言われて「それ!それ!それもらおう!」と即答した。実は前日、一乗寺のいちなんという焼き肉屋さんのレバ刺しが美味すぎて、調子にのって置いてお店にある焼酎を片っ端からロックで注文していたら京都で二日酔いになっていたのだ。 ザクロの手絞りジュースをいただく。五臓六腑にしみた。前日、素晴らしいレバ刺しをいただいたとはいえ、焼酎の飲み過ぎで己のレバーが痛んでいた。「あんたの奥さん(シャラポア)、ホンマにええ人やねぇ」とジュースを飲んでいる私にママさんが言った。「素敵な笑顔でいっつもニコニコしてはって、やさしい言葉をかけてくれはるんやねぇ、最高の奥さんやなあ」「まあ…あいつの怖い顔とキツい言葉を知っているのは俺だけだよ」というような会話を交わした後、お勘定をして地下鉄に乗り込むためにお店を出ようとした時にママさんは「あっ、これを奥さんに渡しといて」と、京都伊勢丹の袋に入ったものを渡された。「これなぁ、あんたの奥さんに似合うと思って…」「えっ?妻が最近ここに来たのは11月の上旬だよね…ママさん、私がいつ来店するかわからないのに3ヶ月間もこれをお店のなかに置いてくれていたの?」「そうえ、うちあんたの奥さん大好きやもん」…和顔愛語っちゅうもんかなぁ…手絞りザクロジュース同様にしみたぜ。 マーヒー加藤
by kaneniwa
| 2012-02-08 00:07
| 雑草
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