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2012年 02月 18日

Google日本語入力はすごい!

今までの苦労は何だったんだろうねぇ。

オープンソース版はMozc(モズク)という名称で呼ばれる
Googleが開発した日本語入力システム。
正式版が公開されてから1年ちょっと経つけれども、
なんですぐにダウンロード(無料)しなかったのだろう。

ATOK(一太郎のジャストシステムの日本語入力システム)の最新版を
購入しようと思っていたが、その前にちょっと試してみようかと
思っただけだった。

通常、新しい日本語入力システムを導入するとしばらくは大変である。
辞書機能を中心にコツコツと躾けてきた従来の日本語入力システムの成果を
移してやらねばならない作業に徹夜覚悟であった。
(インポート機能があったって異なるシステム間では難しい!)
ところが、驚いたことに最初からほとんどその作業は必要なかった。
「あど」と打って自分のメールアドレスに変換されるようにするとか、
「じゅうしょ」と打って自分の住所に変換されるようにするとか、
記号や自分がよく使う言い回しの登録を自分のなかの短い符牒で
登録するだけでよかった。

従来は、その人の辞書ツールのなかの単語登録を見れば、
その人の職業当てクイズをやってもだいたい間違わなかったと思う。
Googleの日本語入力システム導入以後は、単語登録自体が極端に
少なくなっているだろうと思う。
まず気がつくのは、Googleの日本語入力システムは
専門用語におそろしく強いということだ。
私の場合はまず仏教用語と言われるものでその威力を知る。
特に、人名・地名・書籍名などの固有名詞の変換率の高さは
さすが検索エンジンとしてのGoogleの精度が活きている。

私の苦労は何だったのか?
私はビル・ゲイツはExcelという汎用性のある計算表ソフトを
開発したというだけでも大天才だと思っているので
(おもしろいことに最初のExcelはマック用だったので2000年ぐらいまでは
 マッキントッシュでExcelを使うのがいちばん快適だった)
Windowsの悪口はあんまり言いたくない。
今でもWindowsでなければできないということも多いので、
Windowsはマニュアル車でマックはAT車であると思っている。
マニュアル車だって運転できた方がいいと私は思っている。
でも、そんな私でもWindowsのMicrosoftOfficeに標準搭載されている
MSーIMEという日本語入力システムの出来の悪さにはいまだに恨みに
近い感情をもっている。
ありがたかったのは単漢字を検索するための手書き入力パットが
初めて搭載された時ぐらいか。
出来の悪い息子ほど可愛いというが、MSーIMEを擬人化すれば
「学校の成績はいいかもわからんが、杓子定規で腹が立つ奴」
というような奴だった。
まず奴(正確には開発したスタッフの奴ら)は仏教文化を知らない。
『広辞苑』や『大辞林』などの大きな辞書ではなくても
(ちなみに言えば『広辞苑』はやっぱり仏教用語に強いなぁ)
小さな国語辞典にでも必ず載っているような仏教文化の香り高い言葉ほど
出てこない印象があった。
それがたくさんありすぎたのだが、覚えているのは
「凡夫」(ぼんぶ)という言葉が出てこなかった時に
「お前には凡夫の自覚がまったくないなぁ!」
とパソコン(Windows98)を叱責したことだ。
Windowsの98あたりは明らかなメモリー不足でよく固まったのだが、
私の叱責に対してWindowsマシンは固まってしまい
「このプログラムは不正な処理を行ったので
 強制終了されます」

という文字をグレーの枠組みのなかに浮かべやがった。
「ふ・ふ・ふ、不正だとぉおおおお、不正を嫌う俺にケンカ売っとるんかい!
 俺はお前の頭(辞書機能)に凡夫の言葉と概念を叩きこんでやっただけじゃろぅがぁ!
 その処理のどこをとってお前は堂々と不正と言うんじゃぁああああ!
 人に面と向かってあなたは不正な処理をしましたなんてほざくとは、
 だいたいお前ぇは日本語がわかってないやんけぇえええ! 」

と言わせることになった。
それからマックではエルゴソフトを育み、WindowsではMSーIMEを使うことを
前提としているWord(ソフト)を捨てて
日本人である「一太郎」を育てることとなってその延長で今がある。

時は流れ、不虚作という概念も、恵信尼も道綽という人名も一発で変換される
Google日本語入力と出会うことになった。

しかしGoogleはん、こんなええもんをダウンロード一発でくれて、
これ無料でいいんかい?
あとから「ただほど高いものはない」なんてことにならんよね?

広告収入があって、あとはシステム構築で得たライセンスを他企業に
売っているのは知っているつもりだが、
こんなええもんを気前よく配って歩いていて…
さおだけ屋はなぜ潰れないのかということも不思議だが、
Googleはんが世界有数の大企業であるということも不思議だ。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-02-18 04:08 | 草評


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