2012年 03月 18日

コッヘル168番 ピーマンの肉詰め(小学4年生の息子作)

b0061413_2347532.jpg このピーマンの肉詰めは10歳になったばかりの小学校4年生の長男が調理してくれた。かかっているのは生クリームを使ったサワーソースである。この長男は「ミスター律儀」というメンタリティを持っており、バレンタインデーに手作りチョコをくれた人にはホワイトデーに自作のチョコで返礼した。この日は冷蔵庫のなかにあるものとレシピ本を参照してパズルのように考えて「ピーマンの肉詰めができるので作りたい」と宣言したのであった。こういう時に、当然息子もエライとは思うのであるが、もっとエライのはシャラポア(妻・日本人)であると感じる。「老婆心」という言葉はもしも言葉狩りの風潮がさらにエスカレートしていれば「ご年配の女性に対して不穏当な言葉である」なんてことにもなっていたかもしれないが、私なんかが傍らにいればこの老婆心の塊になってしまう。ピーマン肉詰めは洋食のなかでも難しい方には入らないだろうが簡単でもない。自分が作った方がずっと手際よくできるだろう。もしもそばに居れば亀田三兄弟の父親がセコンドについた時のように「右(塩)だ、左(胡椒)だ、ボディだ、ビーマンのボディを狙え」などのうるさい指示を出しまくってしまうだろう。シャラポアはそんな私をやんわりと制する。そして「時間はたぶんかかると思う。見ているだけの方が今はしんどいかもしれないけれど、5年後に楽になるよ」と言う。シャラポアの予想通り、息子はレシピ本に書かれていた手順を自分でメモして、それを参照しながら作っているので時間はかかった。しかし(時間がかかってみんな空腹気味になっていたせいも確かにあるが)完成したものを食べたシャラポアも13歳の長女も5歳の末娘もみんなこのピーマンの肉詰めを絶賛した。お父さん(マーヒー)も感想を聞かれ、身近なところから手強いライバルが出てきたので若い芽は早いうちに摘んでおいた方がいいかもな…とも考えつつ「ハッキリ言って美味いです」と言うことになった。

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2012-03-18 23:25 | 草外道


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