2012年 04月 12日

ダルビッシュはもしかしてサイ・ヤング賞をとるのではないか?

b0061413_23481493.jpg テキサス・レンジャースのダルビッシュ有のメジャーリーグ初登板を録画でみた。本当はリアルタイムで見たかったさ。先頭打者にフォアボールを出すところだけをリアルタイムで見て「結果は絶対教えないでね、スポーツニュースもラジオもつけちゃダメだよ」とシャラポア(妻・日本人)に言っておいたが、スポーツニュース以外のテレビ番組や野球好きの人からの口コミで録画を見る前にある程度の予備知識を得てしまった。ま、いいか。メジャーデビューとなる初回(1イニング目)の投球は確かに酷かった。高目の無駄なボール球が大半である。ロックフェスティバルに大歓声を受けて登場したバンドのボーカリストがアドレナリンが分泌しまくって本来のキーよりも高く歌い出してしまい、通常は曲の途中で落ち着いていくのだけれども最初の1曲はそのまま高いキーで歌いきってしまったようだ。2曲目(2イニング目)もそれを引きずったままで、3曲目(3イニング目)と4曲目(4イニング目)は三者凡退と結果は完璧に見えるけれども、一塁ゴロを打った打席のイチローも含めて悪いボールカウントからの打ち損じをしてくれたことに助けられた面があり、いい出来であったとはいえない。それが体調面での不調から来るものではなく、精神と体が咬み合わなかったというところに起因するのだから「体調万全だけれども気負い過ぎて本来のグルーヴが醸し出せなかったロックバンドのボーカリスト」に譬えちゃうのは案外と間違っていないと思う。5点取られたといっても打たれたのはポテンヒット(場所がテキサスなので、やっぱりテキサスヒットかな)がほとんどであったし、味方の強力打線に援護されて勝利投手にまでなっちゃった。ただ、ファンの歓声にもまったく敗戦投手のような顔、不完全燃焼のロックボーカリストのような不機嫌な表情をしており、それを見て「こりゃダルビッシュ、やるな!」という予感がひしひしとした。ジャスティン・ブルックス・バーランダー(Justin Brooks Verlander)をはじめ、強力すぎるぐらいのライバルがいるなか、今年のダルビッシュが「サイ・ヤング賞を獲る」などと思う人は100人に1人もいないと思うが、高校生の頃から彼を見てきて、その進化のプロセスを垣間見てきた私としては「こいつはステージを重ねるたびに本領を発揮していくぞ!」という予感がヒシヒシとしたのである。2007年に沢村賞を受賞しているダルビッシュであるが、2012年、是非ともサイ・ヤング賞を撮って欲しい。さらには引退後には野球小説を書いて芥川賞を受賞して欲しい。芥川賞と直木賞を両方とも受賞しそうになったのは宇能鴻一郎(うの こういちろう)先生ぐらい(1962年に芥川賞を『鯨神』という純文学作品で受賞している)だと聞いているが、ダルビッシュには直木賞も受賞して欲しい。映画化もして本人が主演もしてアカデミー賞もかっさらって欲しい。さらにダルビッシュのお父さんは今のアメリカといちばん険悪なイランの出身であるが、将来、ノーベル平和賞を受賞することがあってもいいと思う。25歳の若者の可能性は無限に近い。体格が良すぎるので騎手に転向して皐月賞と菊花賞を獲ることは極めて難しいことだろう。それに比べたら、ダルビッシュがいちばん獲りそうな賞はサイ・ヤング賞で間違いない。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-04-12 23:38 | 草野球


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