2012年 06月 05日

コッヘル175番 しらす大地

b0061413_0172186.jpg この1週間、食事がちょっとアメリカナイズされていたのかもしれない。(収穫した筍の料理にさすがにちょっと飽きたということもある) ハンバーガー、ホットドック、ピザ、フライドチキン、スパゲッティトマトソース(みな好物ではある)などなど。いや、けっこう和食も食べていた。ただ、何というのだろうか日本に住む日本人でありながらわざわざ「和食」というジャンル分けで呼ばれるような「外国人から見た日本料理」というようなものを食べていた気がする。そういう一週間を送ってきて今日のお昼、無性にカッコつけないものを食べたくなってしまった。本能的なものといっていい。まずは白いごはんである。今日は久しぶりにごはんが炊き上がるまでがとても待ち遠しくて仕方なかった。持っているコッヘルのなかでいちばんロッキーカップに近い形状のものを選んでまずはごはんを盛る。そして次にしらす干しをふりかけて白い大地を作る。その大地の上に海苔の佃煮を置き、境内の山椒の木から葉っぱを何枚か拝借。白い大地の上に山椒の緑を添えたところで人参と小女子のキンピラとヒジキと人参の煮物をトッピング。

b0061413_0173865.jpg 絵(写真)としては、白いごはんの上にしらすを敷き海苔の佃煮(といってもハッキリ言って桃屋のごはんですよ、なんですよ)を置いてその上に山椒の葉をのせただけのバージョンの方がシンプルで美しいのかもしれない。ネーミングは山椒の葉も海苔の佃煮も、そしてもちろん白いごはんも欠かすことはできないものの、やはりごはんの上に敷きつめたしらす干しが大きなポイントだと思ったので「しらす大地」とすることにした。九州(シラス台地)とはまったく関係ないが…と思っていたら人参と一緒に醤油で煮込んだ生ひじきの表示を見たら「長崎産」と書いてあったぞ!食べた。「美味い」というよりもポジティヴな意味での「ヤバい」の方が的確であろう。舌や脳だけが喜んでいるというよりも「この身が喜んでいる」という実感。ミシェランの覆面審査員のような意識で味わっているのではない。このヤバさを再び味わうために、恣意的にまた欧米食を1週間続けてやろうか?と思ったぐらい。しらす干しは、見方によっては大量虐殺(しかも幼児)であるのだがこれを私の身にまで届けてくれた海の恵み、水産、流通関係者すべてにお礼を言いたい気持ちになった。日本人が農耕民族だと誰が決めつけた?これからは濃厚民族だ!


マーヒー加藤

コッヘルバックナンバー
[PR]

by kaneniwa | 2012-06-05 01:04 | 草外道


<< 男女三階にステージ有り(一階に...      草仏教掲示板(41) 目指して... >>