2012年 06月 14日

コッヘル176番 笹だんご入りホットサンド

b0061413_23212087.jpg藤原鎌足(ふじわらのかまたり)のことを「ふじわらのかたまり」と覚えているヤツがいた。笑った。「藤原の塊」は、新興プロレス団体の名称や、あるいはその主力レスラーのリングネームとしてもいいかもしれないと思った。そんな私も武田信玄を「竹田信玄」と書いていたことがある。ありがちだが、なぜなんだろう?思うに、上杉謙信との合戦で、竹で包んだ携帯食が生まれたというエピソードがそこに絡んでいる気がする。竹で包んだ携帯食は、武田側ではなく越後の上杉側が用いたということらしいが、なぜか武田の「タケ」の音の方にそのエピソードを重ねてしまっていたようだ。いわゆるひとつの風鈴火山(この造語はえみぞうちゃんが他で書いていたものを私がパクっているんだよ)である。さて、写真で二枚重ねのトーストの右の背後に置いてあるものは越後名物「笹だんご」である。殺菌作用もある笹でくるんだ軍事用携帯食の平和利用というのか、そのバリエーションから生まれた和菓子界の傑作だと思う。しかし、いつも「惜しい!」と思う。何らかの方法でこいつが作りたての鮮度をあと48時間は持続することが可能なら、日本全国でブレイクすることだろうにといつも思う。

b0061413_23213722.jpg さて、固くなった笹だんごをどうするか?という問題があり、その問題のスタンダードな解法は「蒸し器で蒸す」ことである。あまり蒸し過ぎれば笹を毟ることが難しくなる。ムースにしないように蒸すのはけっこう難しい。ただ、この日は蒸しの作業を無視。以前、クラシカルな葬式饅頭を小倉トーストにした要領で、トーストにすることにした。しかも、2枚のトーストの間に挟むホットサンド形式だ。硬くなった笹だんごを剥き、アンコが飛び出ないように慎重にハンバーガーのなかのハンバーグのように薄型の円形状にする。それをオーブンで普通に焼く。固くなった笹だんごをどうするか?という出題に対して、出題者(誰だ?)も想定していなかった方程式を使っての、ひとつの解法ではあったと思う。笹だんごは2枚の食パンのなかで焼かれたというよりは蒸されたのである。蒸し返す、という言葉もあるが、まあそんな感じ。食べつつ、バターを追加。小倉トーストの時もそうであったが、バターが美味いというのが、案外とパンとアンコとを結ぶポイントになっているのではないだろうか。それも、バターの油が欲しいということもあるが、さらにバターのなかのちょうどいい感じの塩分が、アンコの甘さをより引き立てるというところに、このトーストの極意があるとみつけたり。上杉謙信流に敵(ホンマは味方だが)に塩(気)を送るのだ。


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2012-06-14 23:18 | 草外道


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