2012年 08月 03日

このおじさんは、なぜ外で蕎麦を食べているのか?(解決編)

b0061413_1494797.jpg前回の記事の解決編を最後のあたりに記すが、写真は山形県鶴岡市の老舗にして名店(ご本人たちは老舗、名店とかまえていないところが良かった)の「大清水」さんの写真だけを残しつつ、前半はロンドンオリンピックの体操をちょっとテレビ観戦した感想を書きたい。とはいっても体操競技についての知識もあまりないので、暑さのなかで見ていてゆるく頭に浮かんだことをそのまま書きたい。それは体操競技の技の難易度のことであるが「ウルトラC」という言葉が体操の事以外でも常套句になったほど、1960年代、1970年代はC難度の体操技というのは難易度の頂点であった。そこで私の思い浮かんだ理論であるが「体操の難易度は巨乳の概念と不思議な符号(アルファベット)の一致がある」という(現段階での)仮説である。体操のC難度が難度の最高峰であった時代は「Cカップ」というものもまた巨乳の代名詞であったように思う。巨乳の世界でハワイのカウアイ島の妖精アグネス・ラムがクラビア界のスーパースターとして現れた時、その存在は規格外の別格として扱われたように、体操の難易度Cを超えるトカチェフ選手のトカチェフ、マルケロフ選手のマルケロフ、ギンガー選手のギンガー(いずれも選手名と技の名が同一)など難易度Cを超えた体操技が登場してきた時は、やはりアルファベットでの表記を超えた「アグネス・ラムの胸」というような表現方向と同じ文脈で「出た!トカチェフのトカチェフ!」と言われていたように思う。「出た!アグネス・ラムの胸!」ということを待望していた私の若い頃の出来事である。

b0061413_14112046.jpg 体操競技の難易度と巨乳アイドルの降臨とはその後の時代の変遷のなかで奇妙な一致をみせる。イニシャルもFであった細川ふみえがFカップを旗印としてグラビア界でアイドルとなっていた頃、歴史家としてもうちょっと正確な記述を心がければ、最初の写真集『PASSIONFRUIT』を世に問うた(撮影者としてでなくモデルとして)1991年の7月頃から、体操競技の世界でも難易度D、Eから難易度Fの世界へと突入していったのではなかろうかと推察される。そしてロンドンオリンピックも久しぶりに体操競技というものを見てみれば、時代はG難度の時代へと突入していたのである。もう曲芸としても限界値に近いのではなかろうか?と思った。そのなかで、やはりAだのCだのFだの関係なく演技として素晴らしいということが素人の私にも伝わってきた内村航平選手の金メダルは素晴らしいと思った。さて、こじつけるようでもあるけれども、この数十年、「蕎麦の難易度」というべきものも世の中全体で上がってきているのかもしれない。ここでようやく写真へと関連づけができるけれども、この「大清水」さんの蕎麦は世の中の蕎麦の難易度を定規にすることなく「美味しい蕎麦とはこういうものですよ」と、肩に力が入るでもなくずっと以前から提供し、味わったお客さんたちも難しいことを考えることなく「やっぱりコレだね!」と首肯しているような、そんな感じがあった。しかし、今の盛夏の時期でもこんなにいい味なのだから、10月の中旬頃だという新蕎麦の時期に来たらどんなんだろうか?

b0061413_14114057.jpg さて、お待たせしました。前回の解決編。私が「大清水」さんで見かけたおじさんは、なぜ屋外でもり蕎麦を美味しそうにたべていたのか?その答えは、ひと言でいえば「犬連れであったから」ということになる。ペットはお店のなかに入れない。これはそば湯をもってきてもらった時に「大清水」さんのお店の人に訊いてみたのだが、犬はお店の前につないでおいて蕎麦を食べていく人も多いそうだが、こうやって犬を見ながら外で食べたいという人には外に運んであげるそうだ。改めて自分で撮った写真を見れば、このおじさんは愛犬家にして愛妻家の蕎麦愛好家であるような気がしてきた。奥さんに犬を見ていてもらってその間に蕎麦屋さんの中に入ってもよさそうなものなのにそうはせず、かといって美味い蕎麦は食べたいという気持ちも強いという、そんな複雑な心境がこの選択肢に帰着せしめたようだ。ただ、この老舗「大清水」さんもただ者ではないと思ったのが、ちゃんと食べ終わる頃合いを見計らって屋外のおじさんのところに蕎麦湯が入った片口を運んでいたのだった。10月の新蕎麦の時期、この自然体の老舗である「大清水」さんを再訪して、勇気を出してこう言ってみたい。「あのぉ、犬はいないのですが、外にもりそばをひとつ、運んでもらっていいですか?」


マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2012-08-03 15:27 | 草評


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