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2013年 01月 27日

失われた時を求めるラーメン (2) 「北山新町」にあったラーメン小屋

b0061413_1103197.jpg 学生時代にもっとも食べたラーメンは北山新町(ちょっとくどいですが、京都市の北山通と新町通りが交差する地点です)のラーメン小屋である。「小屋」という表現はどうかと思うが、トラックを改造した店(車体)に大型のロッジ式テントがドッキングしたような店舗であり、屋台というよりは「小屋」と呼ぶのが雰囲気が出る。無口だが「小池さん」のようにラーメンが似合うご主人がひたすら麺を茹でてスープを注ぎ、革ジャンに革パンツという女性ライダー風ともSMの女王様風とも言えるような奥さんがトッピングと接客を担当されていた。チャーシューが美味しいラーメンだったが250円で「肉抜き」というバージョンもあってバイト料が出る直前などの時には有り難かった。「肉抜き」とはいえ、チャーシューのハネモノというのか切れ端というのかカケラというのか断片というのか、それをチョコっと入れてくれていた。私は常連だったので他にお客さんがいない時などは「肉抜き」の時でもそのカケラをドサっーと盛ってくれた時もある。ただ、ガイドブックには決して載るようなタイプのラーメン屋さんではなかったが隠れた名店であり人気店であったから、私の他に客がいないという状態はけっこう通っていて5回もなかったかな。 さて「ガイドブックには決して載るようなタイプのラーメン屋さんではなかった」という一文をついさっき打ち込んだばかりであるが「今はインターネット時代だし、それを使ってかき集める情報のなかでもラーメンという分野は最も活発なジャンルだぞぉ」とふと思った。以前、「このラーメン屋さんには店の名前はないの?」と革ジャンおばさんに尋ねたことがある。みんな「北山新町のラーメン」という感じで呼んでいて、ほとんどそれで通じてはいた。ただ、ある時にラーメンを食べながら「ずっと名前のない店に通っているんだなぁ」とふと思っちゃった。すると革ジャンおばさんは「一応ね、『蓬莱そば』という名前はあるのよね」と言った。よく観察してみれば、店先の赤ちょうちんに遠慮がちに小さくだが「蓬莱」という文字はあった。その「蓬莱」での検索はまったくダメだったが、たとえば「北山新町にあったラーメン屋」という検索ワードで割合と簡単に移転先が見つかった。今回の写真は「食べログへの投稿」から拝借してきたが、モヤシが載っている濃い醤油味と、記憶のなかにあるドンブリ(器)までが一致する。何よりも嬉しくて「ああ、間違いない!」と実感したのが路地とはいえ最寄りが地下鉄烏丸四条駅という京都の中心部に移転されているのに、その店名を「京都北山元町らーめん」とされていることであった。これは北山新町時代のファンへのアピールも込めた感謝を現しておられるのだと思う。どうしよう、明後日から京都に出張だ。失われた時を求めるラーメンの実践編をやるか!

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2013-01-27 23:11 | 七草


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