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2013年 02月 15日

コッヘル201番 6歳の末娘が調理したナマコ(酢漬け)

b0061413_18432450.jpg シャラポア(妻・日本人)が魚市場から私に電話をかけてきた。「6歳の末娘が活きたナマコを欲しがって仕方ないんだけれども買ってもいいか?」という相談内容であった。なぜ末娘がナマコを欲しがるということが起こってしまったのか。その伏線を説明しながらブログを書くことになるが、まずは芸能人(最初はグラビアアイドルやモデルと紹介されていたが、今やタレントである)のローラがここに深く関係しているのであった。まずは末娘、ローラのことが大好きである。4歳の頃からローラがテレビに出はじめたのであるが、いきなりファンになったようだ。ただローラにとって失礼な言葉が並ぶかもしれないが、まず4歳の頃の末娘は動物的直感をもってローラが好きになった。キャラキターという言葉自体、神の創造物という意味であるのだが、愛玩すべき動物(キャラ)が自分に語りかけてくれるような魅力があったようだ。メンタリティも幼児に非常に近いというか…そういう感じ。ただ、料理番組などで私(末娘にとって父)がローラの包丁使いなどをほめると、末娘はまるで自分がほめられているかのように喜び、ローラがテレビに映ると「パパぁ、ローラが出ているよ!」とわざわざ呼びに来る。そして昨年末の12月27日に『いきなり!黄金伝説 6時間SP』(テレビ朝日)という特番で、ローラとSHERRYがペアを組んで式根島でアウトドア生活をする番組があったのだ。ローラが出てくる場面は東京のWILD−1という私もよく行く感じのアウトドアSHOPで可愛いマグカップとそれら食器を吊るすためのバンドのようなものを購入するシーンから始まった。ローラがスノーピークのテントやコールマンの調理器具を設営するシーンは早回しながらノーカットで放映されていたが、一人だけで実に楽しそうに、そして早回しだからそう見えるのかもしれないが実に手際よく、そしてスタッフなどの助けを借りずにやっているシーンが写った。「こりゃなかなかファンタスティックなテントとその周辺の設営だ!」とほめると、例によって末娘はまるで自分がほめられているかのように嬉しそうにするのであった。テント設営にしてもアウトドアクッキングにしてもかなりの手際の良さを発揮して、しかもそれを実に楽しそうにしていたローラであったが、彼女の唯一の弱点が「ナマコ」であった。グアムでのグラビア撮影時にナマコがウヨウヨいて、それが気持ちが悪かったそうで、ローラはナマコだけはそれを見たとたんに悲鳴を上げて逃げまわるのであった。さて、実に長い伏線を語ってきたが、うちの6歳の末娘の頭のなかでおそらく考えたことをまとめるとこうである。「私がナマコを調理することができれば、パパが尊敬する(ホントは尊敬ではなくてちょっとほめているだけなのだが…)ローラに追いつくどころか超えることができるのではないか」ということである。だから魚市場でナマコを買って欲しいとねだったのだと思う。ああ、やっとこれでなぜうちの末娘がナマコを欲しがったことの経緯が説明できた。(説明できているかな?)

b0061413_18434226.jpg というわけで、6歳がナマコを調理する。台所で椅子の上に立ち、先端が丸い子ども用の包丁ではダメで「大人用の包丁を貸して!」と強く主張する。子どもが包丁を扱って料理するところを見ているのは通常でもハラハラするのであるが、ナマコというのはそのなかでもハラハラ度は文句なしに今までのナンバー1であったと思う。まず硬い。そしてヌルヌルしている上に生きているのでそれが動くのである。指を切ってしまうのではないかという心配は今までにはなかなかないハイレベルであり、救急箱の位置を確認しつつシャラポア(妻・日本人)とともに見守る。切れ目が入ったところで「よし、小学校にも入っていないのによくやった!あとはお父さんがやろう!」となだめるとと泣きながら「最後までやる!」と言ってきかなかった。そこまでしてローラに追いつき追い越したいんだなぁと思った。とうとう最後まで切り刻み、そしてそれを酢に浸したのであった。「さあパパ食べて!」と出されたもの(最初の写真)はどう見てもナマコ酢としては分厚いもののように思った。しかし、食べてみてビックリしたのは案外と硬過ぎないことであった。酢に浸してもらった効果もあろうが、やっぱり活きがいいからだった。しかし、硬すぎなくてもこれを切ることは大人でもなかなか大変であり、この厚さに切ったことには感心した。「すごいなぁ、あのローラちゃんでも料理できないものを包丁で切ったんだねぇ」と言うと、どうやら末娘にとってその言葉がいちばん待っていた欲しい言葉であったみたいで、いつまでもいつまでもニッコリ笑っていた。しかし、本当にハラハラドキドキしながら見守った。自分で調理した方がどんなに精神衛生上いいかと何度も思ったが、時間をかけてナマコを切り終わった末娘は、ナマコの手強さに比べたらよっぽど楽ちんに感じたのか、その後のキュウリの輪切りはストンストンといい音をさせながら切り刻んでいったのである。末娘、この4月から小学生。


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2013-02-15 18:44 | 草外道


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