2013年 03月 05日

コッヘル205番 おうどん

b0061413_15143314.jpg シャラポア(妻・日本人)が茶碗蒸しとお吸い物を作る際に真面目に昆布とカツオブシを中心にした上質な出汁をとった。そのお汁が余った際に、子どもとともにちょっと小腹が空き、鶏肉とかまぼこやミツバや柚子といった具材もちょうどよく余っていたので、うどんを食べることにした。すでにある薄味の出汁に少しだけ醤油を加え、そこに冷凍うどんをひとたま加え、煮込んだというよりも解凍しつつ温めた程度のそのうどんが、いつものうどんとはひと味もふた味も違った。どうもお上品なお出汁に加えてトッピングもいつものネギとちがって刻みミツバと刻み柚子であり「うどん」と呼び捨てにするのがはばかれて、かといってよそよそしく「うどんさん」とか「うどん様」のように敬称で呼ぶのも変である。ドイツ語やフランス語で名詞の前に男性名詞か女性名詞か分かるように「ラ」とか「ル」とか付けて名詞の性別を区別するというのがある。このうどんを人間にたとえるのならば、何となく女性名詞になるような気もするけれども何となくジェントルな男、つまりは紳士(ジェントルマン)的な趣もある。つまりは、人間にたとえるならば男か女かという分け方ではなく、お上品かそうではないか、というような分け方をした時にはお上品の方に入る気がした。それで「これはうどんではなくておうどんだなぁ」とつぶやきつつ食べてみた。子どもたちも私が美味そうに食べるのを見て所望したので同じものを作ってやった。そして二日後の昨日、6歳の末娘が私にこう言った。「うどんではなくておうどんが食べたい。」

マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2013-03-05 15:32 | 草外道


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