草仏教ブログ

kaneniwa.exblog.jp
ブログトップ
2013年 04月 26日

ソーラー、京都に行こう

b0061413_3435625.jpg 金沢美術工芸大学の視覚デザイン専攻卒業制作作品がすごいクオリティだった!という噂を聞き、4分53秒のアニメーション作品「KUROKO」をYouTubeで見た。作品に込められた本来のメッセージとは違うかもしれないが「エネルギーの本質」というものについて考えさせられた。10年前に「東本願寺両堂のソーラー瓦計画」というものがあった。実はこの私もその発起人の一人であった。単なる太陽光発電屋根を取り付けるのではなく、瓦の一枚一枚にソーラー発電機能を持たせて美観も損ねることなく東本願寺で自然エネルギーをつくろうという計画であった。屋根を中心に文化財修復の基本的な考え方は「建立当時の姿に戻す」ということであり、発起人に名を連ねていることによって「伝統軽視ではないの?」というご意見を頂戴したこともあった。これは「笑われる」という反応よりは真面目な計画の受け止めであって、私は堂々と「明治時代にしてすでにイギリス製のスプリンクラーなど当時の最先端消火設備を整えていて、それが景観を壊すこともなく現存しているということも東本願寺の大事な伝統ではないでしょうか?」とその反論に応えてきた。これは10年前の宗務総長も関心を示すまでに至り、宗派内の機関紙において「視野に入れて調査したい」というところまで行ったが、残念ながら実現せずに「幻の計画」となってしまった。実現していたとしても、事務所、地下ホール、ギャラリー、参拝接待所、宿泊研修施設など全部の電気はとても賄えない発電量の試算であったが、それでも原子力も含む関西電力に頼らないエネルギーによって堂内の照明が灯るということが実現していればその意義は大きかったのではないかと思う。 今夜帰ってくるが、長女(中学3年生)は修学旅行で関西に行っている。宿泊先が京都駅前(ということは東本願寺のすぐ近く)である。今の修学旅行は集団でゾロゾロと行動するのではなく、クラスごとに行きたい場所を話し合って決め、さらにグループに分かれて行動するようだ。長女のクラスは実にオーソドックスに「京都・奈良の寺院めぐり」ということになったようだ。「寺のなかに住んでいるのに旅行先でもまた寺かよ!」というようなことを長女は言ったけれども、つい最近にできたようなテーマパークを訪ねてくるよりはやっぱり世代を超えたものにふれてきて欲しいと思った。定番中の定番ながら、最初に訪れるのが「清水寺」だそうで、帰ってきたらこう教えてやりたい。「清水寺では、数年前から境内奥の山中と、京都市北部の花背、京北、舞鶴などの各地でケヤキとヒノキを育成していて信徒さんたちが管理しているんだ。まだまだ苗木の状態だけれども400年後か500年後なるとあの『清水の舞台』の柱に使う予定なんだよ」と。もしも東本願寺両堂のソーラー瓦計画が実現していたならば、その次には「本願寺の森構想」というものが控えていた。その森を管理する門徒さんたちのためにアウトドアクッキングの腕を高めていくことを幻のなかで夢見ていた。

マーヒー加藤
[PR]

by kaneniwa | 2013-04-26 04:36 | 草評


<< 草煩悩(5) LLビーン(L....      草仏教掲示板(51) マハトマ... >>