2013年 05月 17日

週刊朝日と朝日新聞は正攻法で論戦してください

1995(平成)年の9月4日
アメリカ海兵隊員2名とアメリカ海軍軍人1名が
12歳の女子小学生を集団強姦した強姦致傷および逮捕監禁事件があった。

当時のアメリカ太平洋軍司令官のリチャード・マッキー(Richard C. Macke)海軍大将は
事件について
「レンタカーを借りるぐらいの金で女が買えたのに」
という言葉を記者会見の最後に発し、それが女性差別発言として問題となり
1995(平成7)年の11月に更迭された。

その後彼はどうなったかというと、
予備役へ編入させられた際に少将に懲罰的降格となっている。

橋下徹大阪市長はこの重大な事件と海軍大将の問題発言を忘れてしまったのだろうか。
沖縄県の在日米軍に風俗業の活用を提案したことについて
「国も価値観も違う他国への話の仕方として不適切だった。僕に国際感覚がなかった」
と話し、表現が不適切だったことを認める一方で
「風俗業を活用すべきだ」
という主張は撤回せずに従軍慰安婦を巡る一連の発言についても問題なしとの考えを
昨日、市役所で記者団に語った。
何とわけのわからない撤回だろうか?
仕事が大変だろうからとか若くて血気盛んだろうかとか言っても
「だから風俗を大いに活用しましょうよ」
なんてことを言われて賛同されると思うのは、
国際感覚の欠如というより人間感覚が問われてしまう。

今まで、彼がかなりの無茶を言っても、たとえば
「七人の子どもの父親なんだから公立の学校のあり方には問題意識があって当然!」
というように、今まではかなり過激でかなり踏み外した発言さえ
かなり好意的に受け止められてきたということがあったと思う。
実際に人気があったし、その人気をもとにかなり過激なことを言っても喝采を浴びた。
しかし、これからはどうなんだろうか?

発売されたばかりの2012年10月26日号の『週刊朝日』をたまたま私は読んでいた。
関西から新潟に帰る時に長距離の深夜バスに乗るので
週刊誌をたくさん買い込んでいたからだ。
どう考えても、出自と遺伝子をもとに繰り広げられる橋下徹批判は
出版を生業とする者にとって許されざるものであり、
『週刊朝日』の謝罪は対応にしろ文章にしろ不徹底なものに感じた。
これに関しては今でも『週刊朝日』が全面的に悪いと思っている。

しかし、最近になって橋下徹大阪市長が『週刊朝日』に対して
「政策批判などの正攻法での批判記事ではなく、風評での悪口を書くな!」
という強烈な牽制球を投げた。
その牽制球の後、何か言い出すのではないかと、実は感じていた。

『週刊朝日』や『朝日新聞』は、正攻法で批判をすればいいと思う。
文楽など伝統芸能への補助のカットばかりが新聞や週刊誌で書かれてきたけれど、
たとえば 3月末をもって大阪府・市の補助金が廃止された
リバティ大阪(公益財団法人大阪人権博物館)のことなどをしっかりと報じてほしい。
人権教育に大きな役割を果たしてきたはずの場である。

このたび、正面から正攻法の批判ができないようなら
『週刊朝日』は、好きなコラムはいくつかあるけれども、ない方がいい。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2013-05-17 02:26 | 草評


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