2013年 07月 14日

コッヘル215番 真夏のちらし寿司(変則かっぱ)

b0061413_22411570.jpg 6月下旬に北海道から帰宅した時には「やっぱり本州は暑いな」と感じたのだが、先週末は東京都内に居て日曜日の夜に帰宅した時には「やっぱりこっちはちょっと涼しいや」と感じたのであった。東京の雑踏のなかで参院選の演説(というには軽いラジオのパーソナリティ系のMC)をしていた桐島ローランドも暑そうだった。とはいっても今回の猛暑は西日本の大部分と関東地方を直撃したが、これからの季節にはまだまだ暑さへの警戒と対策が必要である。食べることも栄養補給をもって熱中症対策をとるという意味も含めて重要である。「今日は暑いなぁ」という日によく登場するメニューは「冷やし中華」である。冷やし中華というものを「麺も付いてくる中華風のサラダ」と考えると連日食べてもそんなに飽きないし、このコッヘルシリーズにも初期の頃に4つ登場しているように、それなりのバリエーションもある。ただ「中華麺ではなくて、やはり暑い真夏でも主食たるお米をたっぷり食べたい」という家族の要望に答えて少し実験的な要素も含めて考案したのがこのコッヘル215番となった真夏のちらし寿司(変則かっぱ)であった。

b0061413_22413553.jpg 作り方は別に難しくない。というよりも、いろんなものを煮込んだ混ぜ物を混ぜるようなタイプのちらし寿司を作る時よりも混ぜ物は細切りにしたキュウリに一本化しているのでむしろ楽である。混ぜ物はキュウリに一本化したとはいっても、キュウリはたっぷり十本使った。いや、11本だったかもしれない。12本だったかな?とにかく細切りに切り刻んだキュウリの方にも軽く酢をまいている。寿司桶のなかで酢飯はいつもの通りであらかじめ作って、粗熱をとってほとんど冷めた状態にしておく。まず酢飯であるということだけで真夏でも食欲はわいてくる。酢の防腐効果もあって安心でもあり、少し固めに炊いた米に酢がまわってちょうどよくなっている感じもいいし、そして何よりも酸味自体が美味しい。回転寿司などで「サラダ巻き」というようなメニューもあるが、これを作るまで案外と気がつかなかったことであるが、酢飯というものは酢を混ぜてかき回して米全体に行き渡らした時点で、すでに「米のサラダである」といえるような状態になっているのではないだろうか。そしてそれはSUSHIが世界に普及していった理由のひとつでもあるかもしれないと思った。

b0061413_22414947.jpg 熱が去ってほとんど冷めた状態の酢飯にキュウリを投入してかき回していく。ミドリのキュウリが全体にまんべんなく散らされることによって、白くて見えにくかったためにダマ状になっていた米塊の部分も解消されていく。実はこの時点でノリで巻いて手巻き寿司にしつつ「変則のかっぱ巻きだよーん」と食べてみた。それがなかなか、それだけで充分に美味かった。次に同じものにワサビを塗って食べてみた。かなり美味かった!実験的な要素ももちつつの調理であったが、実験という意味では大成功といってよかろうと思う。家族が次々とその「変則かっぱ巻き」の味見にやってきたので、最初の写真の刺身などをトッピングしての完成形にもっていくまでの間にけっこうなくなったのであるが、それも実験成功の代償であるといえよう。さて、終盤にきて話は脱線するが2002年に新潟市を中心とする新潟県内でかっぱ巻きがブームになったことがある。なぜかというと新潟スタジアムでFIFAワールドカップのイングランド対デンマーク戦があり、新潟のホテルに逗留していたイングランドチームにかっぱ巻きが大人気で、特に人気絶頂であったデビッド・ベッカムが好んでかっぱ巻きを大量摂取していたという情報が流れたからであった。ただ、その理由はよくわかる。ひとつにはいかに生魚をのせたにぎり鮨が美味いといっても大事な一戦を前にして生魚をたくさん食べてはリスクが大きかったということと、イングランドにはアフタヌーンティーの定番であるといわれている(らしい)「キュウリだけのサンドイッチ」という伝統メニューがあるから、かっぱ巻きには親しみを強く感じたのであろうと推測する。このたっぷりキュウリを混ぜた酢飯を「フレディまあキュウリ」(フレディ・マーキュリー)と命名しようかとも思ったが、QUEENのファンに怒られるのでやめた。


マーヒー加藤

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by kaneniwa | 2013-07-14 23:50 | 草外道


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