2013年 10月 17日

10万年と10年

10年前のことを思い出してみたい。
当時の日本の首相は小泉純一郎。
2003年の施政方針演説で、
食器洗い乾燥機・薄型テレビ・カメラ付携帯電話を「新三種の神器」と命名し、
「欲しいものがないといわれる現在でも、新しい時代をとらえた商品の売れ行きは伸びている」
と述べた。

薄型ではないテレビというものはあるの?
とそれ以降に生まれた小学生(うちにも二人いる)などは言いそうだ。
ご自宅にお参りに赴く時に、寒い季節にはいつも置物のように
テレビの上(適度に暖かくて猫にとってはベストな暖房器具だったらしい)で
丸くなっていた猫は薄型テレビになって所在無さげにウロウロするようになっていった。
スマートフォンでなくてガラケーであってもカメラ付きではない携帯電話というものも
今では圧倒的な少数派である。

その同じ2003年に、エネルギー政策に関してて原子力発電を基幹エネルギーと位置づけて
原発推進計画『エネルギー基本計画』(平成15年10月策定)を作り、
原子力発電を国の基幹エネルギーと位置づけてプルサーマル計画を推進した。
つまり使用済み燃料を再処理してプルトニウムを抽出してウランに混ぜた
MOX燃料を使用することを推進し、福島第一原発の3号機も
その基本計画に基づいた上でMOX燃料が使用されていた。

トイレがないマンション状態、
つまり核燃料の最終処分方法はまったく考えられていかなったことは現在と変わらない。

かといって、小泉純一郎元首相が原発ゼロを言い出したことを
「お前が言うな!」
とは言いたくない。
総理の職を辞してからようやく基本的な勉強をする時間が生まれ、
フィンランドのオンカロ(建設中の核廃棄物の最終処分施設)を視察し、
岡目八目的に見える視野からながら実に真っ当な意見を投げかけてくれたと思う。

ただ、ひと言足りない。
「間違っていた」
あるいは
「もっとも大事な問題に目をむけてこなかった」
という深みのあるひと言である。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2013-10-17 23:06 | 草評


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