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2013年 10月 24日

この人を見よ(4) 平沼義之

b0061413_9223212.jpg フジテレビの「笑っていいとも」が来年の3月いっぱいで終了するらしい。この20年、これをちゃんと見たこともなかったので特に感慨もないし困ることはない。しかし、もしもこれがテレビ朝日の「タモリ倶楽部」の終了ということであったらとても困る。「タモリ倶楽部」が放映されないテレビはその価値が半減以下となるといってもいいとも。最近も、その「タモリ倶楽部」において「トンネルを抜けるとそこはまたトンネルだった 横須賀トンネル天国を行く!! (前編・後編)」という放送があったのだが、その案内人である平沼義之さんという人に興味を強くもつことになった。この平沼義之さんの職業はフリーライターで、廃道・廃線・隧道(トンネル)の愛好家であるという。タモリ、水道橋博士、江川達也、竹山隆範らとワゴン車に乗り込んで横須賀の隧道(トンネル)を検証していく。まずは平沼義之さんの人にものを教える時の態度が素晴らしかった。慣れないテレビに写って舞い上がっているということとはちょっと違って、常にニコニコしている。そのニコニコの理由は専門である廃道と、大好きである隧道(トンネル)について、その特徴、歴史、地形、工法、風土、存廃の理由について語ることが楽しくて楽しくて仕方ないからだということがすぐに理解できた。好きで好きでたまらない人から教育を受けるということはこんなに気持ちがいいことなのか!したがって専門用語も入ってくる案内であるのにその楽しさと奥深さが後味も良く伝わってきたのであった。横須賀というところは知り合いの寺院が数カ寺あり、そこへ車を使って出向いたことも何度かあるのでトンネルが多い土地であるなぁとは漠然と思っていたが、平沼義之さんの解説にしたがって明治、大正、昭和(昭和22年完成のトンネルは平沼さんにとってはとても新しいトンネルということだった)の時代の様々なトンネルをくぐり抜け、番組後編の最後の最後には観音崎にある江戸時代に手掘りで作られた隧道を抜けて海が見えた時に私は深夜に独りで拍手をした。横須賀の街が歴史の宝庫に見えてきて再訪したくてたまらなくなってきた。翌朝、シャラポア(妻・日本人)に録画を見せて二人で拍手をした。平沼義之さんという人は何者か?主にWikipediaからの参照であるが、秋田県でローソン(コンビニ)の店員・店長として勤務するかたわら2001年にWebサイト『山さ行がねが 』において東北地方の山岳地帯を中心とした廃道・旧道などの踏破探索レポートの発表が開始される。その地図検証、文献考証などを交えたテキスト重視の克明なレポート内容は高い評価を受ける。平沼さんは水道橋博士に「観光地とか名所などは行かないの?」と尋ねられて「私は道にしか興味がないので、観光地にはまったく行かないですね」と答えていて「わはは、それじゃぁ手段と目的が主客転倒しているじゃないか」と笑われていたが、いやいや、大したものだ。趣味的ではあるものの、ホンモノの求道者というものに会うことができた。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2013-10-24 10:01 | 草評


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