2013年 11月 09日

東北新蕎麦探訪記(1) 山形県南陽市 荻の源蔵そば(1)

b0061413_231986.jpg ちょっと前のブログ記事でも書いたように、われわれ(家族)は、東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝の瞬間は東北地方で迎えたいと思い一泊だけながら、そして自宅から100キロ以内圏内ではあるが山形県へと向かったのであった。かなりの人がエース田中将大投手が先発登板する第6戦で決まると思っていたであろう。結果的には第6戦では決まらずにわれわれ(家族)が東北地方を後にして自宅に帰ってきて、その夜の試合で決まった。しかしながら、それもまた良かったと、今になって思う。「日本シリーズの時期が新蕎麦の時期」(北海道産の蕎麦粉の場合はもう少し時期が早い)というイメージも自分のなかで定着した。優勝を決めた日の深夜、テレビを見ていると野村克也と楽天の選手が民放に生主演していた。野村克也のように「オレがオレが!」と言いつつボヤく人は普通は嫌われるのだが、もうこれぐらいの存在になるとボヤキも名人芸の域に達している。2003年に阪神タイガースが優勝した時の監督も星野仙一であり、その時の前任監督もまた野村克也その人であった。その時には、今でも松村邦明が野村克也のモノマネをする時に使う「ワシが耕して耕して耕しぬいた畑から星野は収穫だけをもって行きよった」というようなフレーズが再び出るのかと思っていたら、やはり仙台から沸き起こる優勝ムードからかボヤキというものはあんまり出なかったようだ。それでも田中将大とサシで話しながら「楽天に来てよかったやろ?」と声をかけた時に「入団して」とか「入って」ではなく「来て」という表現をとったのは、そういうなかでの自己主張の強さを垣間見た。ああ、話が最初から大きく野球寄りになっている。「日本シリーズの前後には東北で新蕎麦」という我が家なりの家風というか習慣が、もしかしたら出来上がるのかもしれない。それほど、この第一弾に選んだ「山形県南陽市 荻の源蔵そば」のインパクトは深く、強かった。ディープインパクトじゃ。まずはその外観から。だってそうじゃない?南陽市の中心部から小滝峠に向けて小瀧街道という道を延々と走って荻という集落があるのだが、道沿いに看板がなければ、いい感じの茅葺屋根の民家があるなぁとは思っても、ここが蕎麦屋さんであるとは気がつかないはずである。

b0061413_231938100.jpg そんな民家の脇に車を停め(11時30分に着いた時にはこの蕎麦屋さん脇の空き地の駐車場は空いていたが、お店を出る12時20分頃にはワンサカ車は押し寄せてきていた)て、グルリと回るとこういういい感じの入り口があり、看板には明治24年に創業されて現在の店主さんは四代目であることが記されている。この日の仙台と同じく雲ひとつない空が広がる東北の11月2日であった。(そして、第7戦があった11月3日にはザンザカとドラマちっくな雨が降るんだよねぇ)まずはこの茅葺屋根と周囲の山々のパステルカラーに「やっぱ来てよかったなぁ」と感じたことであった。このブログ記事を重ねるたびに「やっぱ来てよかったなぁ」という度合いは深まっていく予定である。数ある山形県の蕎麦屋さんのなかで、なぜここをチョイスしたかといえば蕎麦ツウの方のブログ記事であったと思うのだが、検索した時のキーワードも忘れてネットの履歴もゴチャゴチャしていまい、どの方のどの記事だったのかも定かではなくなってしまった。「食べログ」には「山形の蕎麦ベスト100」というサイトがあるが、その100店を見ても1年以上前の夏、新蕎麦から遠い季節に感嘆した「大清水」という蕎麦屋さんが69位にランクインしているのを発見しただけで、ビルボードやオリコンのヒットチャートで言うならば「インデーズでありながら昔から熱狂的ファンに支えられているバンド」というような位置づけであろうか?詳細は次回から書き連ねていきたいが、山形の蕎麦文化の深さに恐れおののく。地元の山形の方々は「蕎麦はごちそうではない」と思っているフシがあるところが深い。そう思っているからこそ、近年の酒田市・新庄市・天童市・山形市・米沢市、そして今回訪ねてきた南陽市での山形ご当地ラーメンブームというものがあるような気がしている。しかし、かつては讃岐うどんの香川県、ことにその本拠といえる中讃岐地方でも、数十年前のご当地の方々はそんな宝の山のような素晴らしいうどん店が身近にあることになかなか気がつかなかったところがあるのではないだろうか?このお店には見えない茅葺屋根の民家の源蔵そばさんの入り口近くにあるタープの下には収穫したての大根やネギが置いてあって、それですでにここをチョイスした監督(その監督の監督をしているのが妻の日本人シャラポア)の采配は確かであると讃えられたのであった。



マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2013-11-09 23:55 | 草評


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