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2013年 12月 09日

京都の錦市場の「大安」(漬物店ではない)をほめる(4)

京都の錦市場の「大安」(漬物店ではない)をほめる(4)_b0061413_21575020.jpg というわけで、京都の錦市場のなかにある大安さんについて不定期で書いている。年末までに今回を含めてあと3本であろうか。さて、貝類を中心とした海産物問屋が本業の大安さんなのであるが、居酒屋さんとして野菜料理も含めて市場のなかでご商売をされているプライドをお持ちなのであるが、やはり海のものについての矜持が素晴らしい。今日の写真は、これもまたいつもメニューにあるわけではないが「くじらの刺し身」である。他に、その時に入手した鯨のコンディションによって「くじらカツ」となっている場合もある。(真夏にはハモカツがある場合もある)当然、今の時代であるからシロナガスクジラやマッコウクジラではなく、調査捕鯨のミンククジラかイワシクジラであるのだが大安さんの店先で鯨を刺し身でいただける機会があるということだ。今の時代のなかで、精一杯いいものを出してくれているという有り難みがある。 値段が今でも比較的リーズナブルであるということと、昔のオヤジの立ち飲みの聖域というイメージではなく椅子席ができたことで、時折外国人観光客の姿も店のなかで見かけることもよくある。カウンターで隣が外国人のカップルということもあった。その本国は捕鯨に反対しているということなのかもしれないと思った。まさか、隣でウマそうに食べている赤身の刺し身がマグロではなくて鯨であるということがわかったら嫌な顔をされるかもしれないとも、少しは思った。しかしながら、私と同年代から上の世代は動物性のタンパク質の大半を鯨からいただいてきたということも事実であるし、捕鯨そのものに深い文化があることも事実だ。その理解のために、鯨はその総仕上げとして、まずは大安の店先でビールやSAKEを交わしあいたいと思う。

マーヒー加藤

by kaneniwa | 2013-12-09 22:21 | 七草


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