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2014年 01月 12日

富山第一を決勝へ導いたPK専門のGKの田子選手に驚く

昨日、全国高校サッカー選手権の準決勝の試合を見ていたが
富山第一対四日市工業高校の試合で
後半のロスタイムに入ってからGK(ゴールキーパー)を交代させるということがあり、
「そういうことがあるのか?」
と驚いいた。
試合そのものはあと2分ぐらいでタイムアップという場面で
富山第一のGKが怪我でもしたのか?
と思えばそうではなく、
交代で入ってきたGKの田子選手は何と
「PK専門のPK職人の選手」
というではないか。
GKというポディションそのものが、FW(フォアード)でも守備をやり
デフェンスの選手でも攻撃参加するというオールランダーであることを求められる
サッカーというスポーツのなかでは
「手を使える」というルール上の特権をもち守備に特化したポディションである。
そのなかで、元パラグアイ代表でキャプテンだったホセ・ルイス・チラベルトのように
フリーキックやPKを自ら蹴って攻撃参加するというスタイルがあるということを
知った時とまったく別のベクトルで驚いた。
「PK専門のGK」
という存在はJリーグでもワールドカップでも聞いたことがない。
発想そのものがなかったといっていい。

サッカーで許さえる交代枠は走り回って体力が低下した選手に替わっての投入か、
劣勢の場面で攻撃力のある選手を入れるということが定石であろう。
GKを試合途中で交代させるということは怪我や故障と関係なしにはあまりない。

しかし、考えてみたらただでさえ、プロと同じく前後半90分プラスロスタイムを
戦うが延長戦はやらない方式の全国高校サッカーでは
0−0、1−1、2−2などのスコアで引き分けになって
PK戦で次の試合に進めるかどうかということが決められることが実に多い。
昨年の決勝戦もPK戦で決着したのであった。

そうなると案外と「PK専門職人が居る」ということだけで、
これは相手に威圧感を与えたのではないかと思う。

実際、起用された田子選手は最初の二人にはPKを決められたものの
ボールのコースは完璧に読んでおり、
ファインセーブで三人目のキックを見事に止め、
さらにPK専門職人ということで、国立競技場の準決勝が何と公式戦初登場ながら
常にニコニコして活き活きしている。
その表情は味方選手に
「外したってまた止めてやるよ」
と言っているようなものであった。

決勝戦はその富山第一高校と石川県の星稜高校という北陸対決となり
総合的な戦力では星稜高校が上のように見えるが
PK戦には持ち込みたくはないという心理が田子選手の存在で芽生え、
これはもうどうなるかわからない勝負になると思う。

しかし、サッカーというスポーツの根本的なルールのことであるが
PK戦での決着はくじ引きよりはマシかもしれないけれども
90分以上を戦った果てでの決着には疑問がある。
もう1メートルほど離れた距離からGKを含めた11人全員がPKを蹴るぐらいで
観ている方としては初めて納得出来うる決着の付け方である。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-01-12 08:57 | 草評


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