2014年 02月 03日
東本願寺の近くの北川仏具店(烏丸通りをはさんで東本願寺の東側なのに北がわ仏具店なのだ)に用事があって立ち寄った。この仏具店さんとはお互いの先代からお付き合いがある。すると北川仏具店さんのご夫妻がそろって私のバッグを指さして「うわっ、それは昔のスノーピークのバッグじゃないですか!」と言ったのであった。今まで知らなかったのであるが、ご夫妻はアウトドア活動の愛好家であり、割と最近にテントやタープなどを念願のスノーピーク製品で揃えたらしい。琵琶湖湖畔に新品のスノーピークのテントとタープをはったのはいいけれど「トータルの値段を考えたら、もしも盗まれちゃったらどうしようとついつい考えてしもうて、テントをはった場所から一歩も動けなくなってしまいましたわ」とご主人は言った。そんなスノーピークの高級テントに比べると、このバッグはモデルチェンジされている現行品も5000円を切っているはずだ。うわぁ~超高級品だぁという値段ではないと思う。ショルダーバックにもなり、満載しても中身がネットで落ちない工夫もあり、程良いサイズであり、常用してからあっという間に10年ぐらい経過しているのではないだろうか。防水のビニールに表面は丈夫な6号幌布(キャンバス)を組み合わせて作られているようだ。「うちが作った製品で修理と修復が可能なものは対処させてもらいます」というスノーピークの方針に今後もブレがない限り(たぶんそこはブレないと信じる)さらにヘタれたとしてもまだまだ使い続けると思う。北川仏具店を出て烏丸通りを京都駅に向かって歩く途中で、私はふと気がついたことがあった。なるほど、仏具店さんも仏具の製作と販売とともに、仏具の修理と修復ということも大事なお仕事である。スノーピーク製品と仏具、アウトドアと(原則)インドアでまったく関連性がないように思えて、ご商売における哲学には通底するものがあるような気がした。端的に言って、数あるアウトドア用品のなかで仏具店のご夫妻がスノーピーク製品を好まれてそれを選ぶということが実に自然なことのように思えてきたのであった。「スノーピークの山井社長も真宗門徒で北川さんのところで扱っていらっしゃる系統の仏壇と仏具でお参りしていらっしゃるんですよ」と言ってアウトドア愛好家の北川さん夫妻を喜ばせてやりたくなったが、それは京都駅の手前まで歩いて来てふと頭に浮かんだことであり、また次回の再訪を楽しみにすることにした。 マーヒー加藤 草煩悩バックナンバー
by kaneniwa
| 2014-02-03 01:34
| 物草
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