草仏教ブログ

kaneniwa.exblog.jp
ブログトップ
2014年 05月 06日

コッヘル234番 筍とワカメの味噌汁

b0061413_2323220.jpg 今年の筍料理は原点回帰というのだろうか和食、それも純和食というようなものが多い。掘りたての筍というのはどの部分も美味しいのだが先は柔らかくて根もとに行くほどに硬い。とくに真ん中から先の辺りは味噌汁にするのがいい。もちろん和食椀物界のエース格である「お吸い物」という手もあるのだが、多くの分量をいただくには味噌汁がいい。そしてこれも当然ながらコッヘル233番の筍ごはんとの相性もバッチリである。筍ごはんとの相性の良さには別段驚かないわけであるが、改めて思うのは「陸の筍と海のワカメがなぜこんなにも相性がいいのか?」ということである。今さらそんなことを言ってもはじまらないのかもしれない。海の魚を刺し身で食べる時には陸の大根をツマとして山の清流からとってきたワサビとのコンビネーションは欠かせないものであろう。しかし色といい形といい生態といい「植物である」というぐらいしか共通点はないのにもかかわらず見事な馴染み具合である。もちろん全体を上手くとりまとめている環境づくりをしているのが味噌でありカツオブシを主体としたダシ(そして筍本体から出るダシもけっこう強い)であることはあるにしろ、陸の筍が海のワカメの衣装をまとって見事な味の調和である。最初はこれを抽象画のように鑑賞していたわけであるが、味わいつつ箸で軽くかきまわせばその絵は軽く躍動して抽象的な動画となり、私はそこにイエロー&ブラックのユニフォームをまとった往年の阪神タイガースの藤田平遊撃手と掛布雅之三塁手が三遊間の打球を追う姿を見た。


マーヒー加藤

コッヘルバックナンバー
[PR]

by kaneniwa | 2014-05-06 23:44 | 草外道


<< コッヘル235番 筍の豪快キンピラ      コッヘル233番 筍ごはん >>