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2014年 06月 05日

草仏教掲示板(68) 歌声が聴こえる

b0061413_21461793.jpg 歌声が聴こえる。姿は見えないが 誰か生きている。コピーライターの仲畑貴志さんの言葉であると私のメモには確かにある。ネット時代に検索をすれば、すぐに何の広告にある言葉であったかが分かるはずと思いつつ、実はわからなかった。 寺の正面玄関前にあえてこの言葉を掲示させていただいたのは、夏になってクーラーなどは入っていない本堂の戸を開放し、外にもおそらく少しは漏れ聞こえるであろう私やご門徒さんのお念仏の声、「正信偈」(偈はまさにうたという意味です)の唱和の声、そして歌とはいえないけれども『仏説阿弥陀経』などの読経の声に、頭から入って考えるというよりも毛穴からでも感じてほしいというような思いがあった。 私が東京乃木坂の仲畑貴志事務所の奥に設置されたカラオケ装置付きのホームバーで夜中の3時まで飲み明かしたことがあると言うと、広告業界の人などは「えっ!ウソでしょ?」と言うが、ホントである。2001年の6月のある土曜日、毎日新聞社東京本社(竹橋)で開催された「万能川柳」のパーティに参加した。150人以上、200人近くの人々のほぼ全員がゲラゲラ笑っているという珍しく、盛大で、活気がある大パーティであった。大学時代の後輩の京都に住む坂口チロルとともにそのパーティに参加する予定であったが、チロルは直前に体調をくずしたために大会場(毎日新聞社地下一階)で大人数の全員と初対面となるはずだったのだが、まずは受付にはネット川柳の草分けともいえる「POPドラゴン」を主催する杉山竜さんがいて「ああ、まひとさん初めまして!」と声をかけられたのをはじめ、なんせ毎日新聞の「万能川柳」でその作品を知っているか、もしくは今ほどは普及していなかったもののネットでの交流がある人が多かったので「はじめまして」と言葉は交わしつつも「わはは、ホントに初めて会うのかい?」という感触とともに、なんせ短い言葉に絶妙のウィットとユーモアーを込めることができる天才ばかりであるから会場のあちこちでヒットギャグは巻き起こり笑いの渦がウェーブとなる。13年前に私は既婚であり子どもも居たが隣の紺のスーツの清楚でキャワイイ女性にややナンパ気味に声をかけると、その人は当時「ブルースを歌えば上手そ大仏さん」や「ゴスペルが似合う三十三間堂」といった「仏教音楽作品」をもって秀逸(優秀賞)を連発していた丁珍姉御(ちょうちんあねご)さんだったのだ。私は勝手にその川柳名も丁珍姉御(提灯ネオン)と読んでいたのだが、どんなぶっ飛んだ人かとおもいきやそんなプリティなレディであるとは知らず心底驚いたのであったが、話してみればやっぱりおもろかった。そして当時から「喫煙者」という百害あって一利ある特権から喫煙コーナーに行けばヘビースモーカーの仲畑貴志さんを中心にコアなメンバーが揃いつつ談笑をしていたのであった。 その後、2次会となって人数は徐々に減っていったものの50人を割ったぐらいの人数になった時、仲畑さんの号令で乃木坂の事務所に集結したのであった。仲畑事務所の窓からは東京タワーが見えて、ちょうどテレビ東京の「演歌の花道」のタイトルバックのようだった。水割りを飲みながら隣に座られていたのが、私も作品といい会ってみてそのお人柄に大ファンになり、女性たちにも「知的なエッチ紳士」と大モテだったこだま岳人さんと惜しくも最近お亡くなりになられた河童猿さんであった。その河童猿さんと親友であったヒヤケナスさんとは、そのお亡くなりになった後にますますご縁の深さを知ることとなる。最近、水野タケシさん(毎日新聞の万能川柳のファンでこの人の名前を知らない人はまずいないと思う)から「仲畑事務所での宴会の途中で泥酔して烏龍亭茶々さんに担がれて帰った方がヒヤケナスさんですよ」と教えられて「あっ!」と声を上げた。鮮明に思い出したからだ。生前、お目にかかれなかった、お会いできなかったことを残念に思っていたら、少なくとも同じ空間で同じ時を仲間とともに過ごしていたのだ… マイクがまわってきて、わけがわからないけれど入れた曲がBOOGIE MANの「パチンコ・マン」であった。ジャマイカンDJスタイルのレゲエラップ調の曲であるが、早口での阿弥陀経の読誦に慣れてさえいれば難しくないので歌ったら(歌うというよりは言葉を打ち込む演じ方か?)嬉しかったのは何よりも「ワハハハ、何だこの曲は!」と仲畑貴志さんにバカ受けであったことだ。 ヒヤケナスさんも河童猿さんも、みんなの歌声のなかに確かに居た。カラオケというものが大嫌いだった時期もあるのだが、なぜか今はいいものだと思っていて、そんな過渡期にその素晴らしきパーティはあった。

マーヒー加藤 (ブログ本文)
日本人シャラポア(書)
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by kaneniwa | 2014-06-05 23:26 | 草仏教


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