2014年 06月 27日

名曲草鑑賞(44) The Great Jazz Trio の 『At the Village Vanguard』

b0061413_22325467.jpg 以前、ハンク・ジョーンズ氏の追悼記事を書いたことがある。そちらの方にもジャケット写真は載せているが、こちらではアナログ盤ならではの雰囲気が味わえる帯付きの写真を掲載させてもらおう。まずはこのジャケットに惹かれた。このジャケット、見飽きない。「サウスポー」という言葉そのものの語源、野球用語というよりも野球の文化が生んだ言葉であることは間違いないようだが、その由来に聞いた話は二つある。午後の日差しがバッティングの妨げにならぬようバッターからピッチャーを向く方向が東北東になるよう設計されるのが一般的であったので、そこでは左投手は腕が南の方角から出てくるからという説がある。ちなみにポー(paw)は動物の前足を意味する言葉である。もうひとつは単純にアメリカ南部出身者に左投手が多かったという説。ともかく、写真のモデルが誰かは知らないけれども、サウスポーのなかでもかなり個性的でダイナミックな投げ方であることだけはわかる。ザ・グレート・ジャズ・トリオはハンク・ジョーンズ(ピアノ)にロン・カーター(ベース)、トニー・ウイリアムス(ドラムス)というスーパー・トリオであるけれどもトニー・ウイリアムスのドラミングが実に派手でありピアノトリオのドラムとしては「ドラムスコ大暴れ!」とさえ言っていいほどではないかと思う。ところが、その感じがこのジャケットの躍動感と実によくマッチしているのである。痛快なのである。

マーヒー加藤
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by kaneniwa | 2014-06-27 22:57 | 草評


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